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【老人とエイリアンの同居】息子を事故で亡くしたおばあさんのそばにエイリアンが!!2人の家族愛に感動【作者インタビュー】

  • 2024年1月29日
  • Walkerplus

縁側でくつろぐおばあさん。そこに現れたのは、なめくじのような触手と大きなひとつ目をギラつかせた巨大なエイリアン!?そんな2人は、実は一緒に暮らす仲のいい同居人だった――村松イオリ(@IORI_bluebird)さんの『田舎のおばあさんの家に居候するエイリアン』を紹介する。


■エイリアンと同居するおばあさん
縁側でくつろぐおばあさんの背後から現れたのは、なめくじのような触手と大きなひとつ目をギラつかせたエイリアン。彼の名前は「冬吉」。おばあさんが名付けた。見た目にそぐわぬ純日本風な名前は、事故で亡くした息子と同じものだ。

巨大な躯体でおばあさんのそばに現れたものの、2人はほっこりおやつタイムに突入。「昨日のお菓子が余っていたから持ってくるわね」おばあさんが立ち上がろうとすると、腰がズキリと傷んだ。70歳になるおばあさんが「腰痛なんて久しぶり」と言うと、冬吉はゆっくり立ち上がる。

4本の触手が動き、おばあさんの体をぐるぐると包み込む。一体何が起きたのかと思えば、なんとおばあさんが若返った。冬吉には、傷みを吸い取る力があった。おかげで腰痛は治ったものの、反動で冬吉が動けなくなる羽目に。こんなふうに2人は寄り添いあって楽しく暮らしていた。

■日常と非日常が混ざり合う話が好き。そこから「お年寄りと宇宙人」のコンビが生まれた
本作の後半ではエイリアンの冬吉の家族やおばあさんの一人息子「冬吉」ついても語られ、それぞれ大切な人を亡くしたくないという共通の思いを確認する。今回はエイリアンとおばあさんという人外物語を描いた背景について、村松さんに話を聞いた。

――Xのアカウントに漫画家志望と書いてありますが、いつ頃から漫画を描き始めましたか?そこから、漫画家になりたいと思うようになったきっかけはありますか?

漫画家自体は、高校時代に初めて読切を描いたころから本格的に目指していました。一度は専門学校からアニメ会社へと就職しましたが、再び「漫画家を目指して再チャレンジしたい」と思い、今の活動をしています。

――本作を思いついたきっかけを教えてください。

もとから人外と同居する設定が好きで、日常と非日常が混ざり合うおもしろさやワクワク感が好きでした。お年寄りと宇宙人という組み合わせはあまりないと思い、今回この異なる2人が交流したらどうなるか?という発想から描いてみました。

――pixivでは、エイリアンが人間に変化できたり、本作の続きのような話も描かれていますね。結末を描く展開はありますか?

pixivに投稿しているものは、「読切版」を描く前に描いていた「連載版」です。実のところまだ結末まで細かく考えていないのですが、今後続けていければ、最後まで描いてみたいと思っております。

――本作を描くうえでこだわったポイントを教えてください。

「日常を壊さない」ことを意識しました。物語として展開はありつつ、あくまでおばあさんとエイリアンの奇妙な生活をゆったりと描くことにこだわりました。「エイリアンが行ったらどうなるのか?」という些細な日常の一部始終を描くような展開を意識しています。

――今後「こんな作品を描いていきたい」などの目標があれば教えてください。

なるべく深く考えすぎず、楽しめる漫画作りを今後も続けていきたいです。スケールのある物語というよりは、キャラクターたちが活きている姿を魅せたいという気持ちがあり、読者の癒やしになれる作品作りを目指していきたいです。今後、商業目指して頑張っていきたいと思っております。

宇宙からやってきた冬吉は、吸い取る力と与える力を使うことができ、おばあさんを助けるために力を使った。しかし、おばあさんは若返りの力が切れてしまうと突然倒れてしまい…!?


今回は、読切版とともに特別に連載版「おばあさんとエイリアン」も紹介。2人の出会いや田舎での生活、さまざまな人との出会いなど、老人と宇宙人が過ごす日常が描かれている。血は繋がらなくても思い合う温かい家族物語にじんわり温かいものが滲む。

取材協力:村松イオリ(@IORI_bluebird)

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