
子どもの頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、Xに投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第13~14話を紹介するとともに、著者に依頼者のように借りたお金を返さないような人についても聞いた。
■ 依頼者を夜逃げさせようと社長を必死に説得!?
社長とスタッフたちは依頼者である大崎さんの家を後にして、社長は次の依頼について考え始める。大崎さんは依頼料が準備できていなかったが、宮野は社長に後払いを許可するなどの提案をする。けれど、社長は初めて会った人を信用できないようで、前例を作る気はないという。コンビニにスタッフの飲み物を買いに行った宮野は、これまで関わった依頼者の顔が頭に浮かぶ。そして、我に返ると、財布から1枚のクレジットカードを取り出すのであった…。
■ 善意で貸したお金が返ってこない非常事態!?
宮野はこっそりと大崎さんの家に行き、お金を貸してしまう。依頼料が払えず困っていた大崎さん親子は有難く受け取り、宮野はスタッフたちのもとへ戻って、買ってきた飲み物を渡す。大崎さんは翌月15日にはお金を返すと言っていたが、その日になってもお金は1円も返って来なかった…。不信に思った宮野は夜逃げ先の家に行って大崎さんに会うが、大崎さんは宮野に向かって「誰ですか?あなた」と言われてしまう。そして、「気持ち悪い」と言い家のドアを閉めてしまうのであった…。手元に借用書もなく証拠もないため、宮野はクレジットカードを見つめてただ泣くばかりであった。
現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。著者に大崎さんのように借りたお金を返さないような人について聞くと、「怒りを通り越して呆れると聞きますが、そのときは通り越さずに怒りの感情でいっぱいでした。ただ、警察が来るとさすがに冷静になり、絶望しました」と話してくれた。
親切心でお金を貸した宮野だったが、悲しいことにそのお金が返ってくることはなかった。「夜逃げ屋日記」は2023年6月に書籍が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現!Xではほかのエピソードも投稿されているので、気になる人はぜひ読んでみて!
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)