
一緒に暮らすインコとのエピソードを中心に、日常の出来事を漫画にして発信しているえるぽぴ( @lpo_on )さん。実はオタクな一面も持ち、中学生の頃からオリジナルキャラや魔法の設定をノートに描いたり、意味もなく包帯や眼帯をつけて登校したりしていたそう。
コミックエッセイ「えるぽぴの楽しい黒歴史ライフ〜解放の刻来たれり〜」は、そんなえるぽぴさんの挙げたらきりがない「黒歴史」の数々を、独特のテンションで描き下ろした作品。平成をオタクとして過ごした人は、きっと懐かしさと恥ずかしさで震えることだろう…(ちなみに筆者は震えた)。
今回は、高校2年生くらいの時に出会った2人の友人について。「コテコテのオタク」だったという3人の巡り合いが、新たな黒歴史を生み出すのだった。
■絵を描くオタクは美術を選びがち…!
高校の時に出会い、今でもよく一緒に遊ぶという木村さん&佐藤さん。お二人と仲良くなったきっかけについて聞いてみた。
「選択授業の美術の時間に知り合って、全員絵を描くオタクだったということもあり、自然と仲良くなった感じですね!(ちなみに絵を描くオタクが美術を選ぶのは、あるあるなのです……)」
「絵を描くオタク」だった木村さんと佐藤さんは、「イラスト同好会」に所属していたそう。えるぽぴさんはバイトに明け暮れていたため部活には所属していなかったが、気が向くと「イラスト同好会」の部室に入り浸っていたと振り返る。これは同じ趣味を持つ人が多く、居心地がよかったからなのだろうか。
「それはあったかもしれません!といっても私は、その部室の一角でほぼゲームをしていただけの、部員ではない謎の人物でしたが……」
ちなみに木村さんと佐藤さんも、えるぽぴさんと同様コスプレを楽しんだり、個人サイトを運営していたりしたのだろうか。
「コスプレをしてたのは私だけでしたが、2人とも個人サイトを作って絵を載せていました。温度感がかなり近いオタク友達です!」
イラスト同好会では、二次創作イラストが満載の部誌を作っていたそう。この部誌を眺めていたえるぽぴさんに「好きなジャンルの即売会で同人誌やグッズを頒布したい…!」との考えがよぎる。黒歴史の温床でもある同人イベントの思い出も描かれる予定なので、楽しみにしてほしい。
取材・文=石川知京