総入れ歯の祖母の好物はカルビ!100歳で「ドナーカード」も携帯!超ポジティブな老後の過ごし方【作者に聞く】

  • 2023年11月3日
  • Walkerplus

人生100年時代――。2017年末に「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされ、今や多くの人が耳にしたことがあるフレーズだ。長寿大国と言われる日本に暮らす我々にとって「人生100年時代」は決して他人事ではない。しかし、超高齢化社会の到来と比例するように少子化が進み、単身世帯、孤独死、老年期鬱、高齢ドライバー、老害など、高齢者を取り巻くさまざまな問題はネガティブな印象に偏りがちである。そんな日本の超高齢化社会を明るく生き抜く“最強おばあ”がいた。


“最強おばあ”の孫である、きよまろさん(@sobomiyako98)は、戦争や震災、夫との死別、シングルマザーを経て100歳までポジティブに生き抜いた祖母・みや子のエピソードを「祖母・みや子98歳」として漫画化、発信している。ウォーカープラスでは、「祖母・みや子98歳」をパワーアップさせ「祖母・みや子100歳~年を取るって楽しく愉快だ!~」と改め、筆者・きよまろさんの漫画から、老いることを愛おしく感じられるエピソードを多数紹介していく。

――みや子さんは歳を重ねても「カルビ」を好んで食べていたのですか?

「祖母は胃が丈夫で食べることに貪欲な人だったと思います。総入れ歯でしたがイカでもタコでも食べましたし、焼肉は大好きで、カルビは大好物でしたね(主治医を困らせていたとは思いますが)。戦争で飢えを知っている祖母は食べられる喜びや感謝をいつも忘れないでいたように思います」

――作中で描かれている臓器を全摘する「ドナーカード」を持った経緯を教えてください。

「ドナーカードはだいぶ前から持っていたようです。自分が最期にできる人助けだと携帯していたのですが、年齢制限があることは知らなかった祖母です。冷静に考えたら100歳の臓器を欲しい人なんて…と苦笑してしまいますよね」

――きよまろさんが作品に込めたメッセージを教えてください。

「祖母はポジティブな人でしたので、自分に都合よく捉えることは日常茶飯事でしたが、晩年は遺される人が悲しまないようにする配慮なのか、エイジングや死についておもしろおかしく語る(ネタにする)ことが多かったように思います。そのことで、私たちは『死』がとても身近なものになりましたし、死が 『忌む』ことばかりではないと受け入れることができました。人間は死亡率100%。いずれ終わるなら命がある限り一日一日を楽しく大切に生きたいものですね」



今を生きる老若男女を元気にする、100歳まで生きた“最強おばあ”祖母・みや子。いくつになっても「自分らしさ」を追い続ける姿は、歳を重ねていく我々に勇気と導きを与えてくれる。

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