
子供の頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、X(旧Twitter)に投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第3~4話を紹介するとともに、社長が夜逃げ屋を始めたきっかけを知ったときの心境について、著者に伺った。
■社長が夜逃げ屋を始めたきっかけ
加害者には、いろいろなパターンがあるという社長。結婚するまで意図的に本性を隠していたり、結婚生活の中で本人も気付いていない凶暴性が突然表れたりすることもあるようだ。社長は依頼者である恭子さんの味方だが、結婚を自分で選んだ以上、恭子さんの責任もゼロではないと話す。今回の夜逃げは無事に終わり、宮野は社長と二人でカラオケに行くことに。そこで、宮野は社長に夜逃げ屋を始めたきっかけを聞くと、驚くべき事実を知ることになるのであった…。
■幼少期から両親に虐待され続けた依頼者が夜逃げを決意
今回の依頼者は、村田敏夫さん。出来のよい兄は両親から溺愛されていたが、そうではない敏夫さんは、両親からずっと虐待されてきたという。けれど、昨年父が他界し母も寝たきりになり、ようやく逃げようと思い始める。スタッフは敏夫さんと会って現在の状況を聞くと、兄は先ほど仕事で外出し、今は母が家にいるとのこと。そのため、社長は廃品回収業者のフリをして荷物を運ぶことを提案する。兄は2時間後に仕事から帰ると聞いていたが、打ち合わせ中に電話がかかってきて、急遽あと30分で帰ることに!?果たして、今回の夜逃げは無事に成功するのか気になるところだ。
現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ著者の宮野シンイチさん。今回は、社長が夜逃げ屋を始めたきっかけを知ったときの心境についてインタビューした。
――社長が夜逃げ屋を始めたきっかけを知ったとき、宮野さんはどんな心境でしたか?
社長はすごく元気で強そうな方だったので、そんな過去を持っていてそこから夜逃げ屋を始めたと言うのは、やっぱりものすごく衝撃を受けました。
夜逃げ屋では、さまざまな事情を抱えたスタッフが働いている。「夜逃げ屋日記」は2023年6月に書籍が発売され、念願だった著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現!今後はどんな展開になるのか、注目したいところだ。
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)