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いきなり“お母さん”にはなれない!?10頭のお母さんパンダ・良浜の初産で飼育スタッフが祈った「お願い!舐めて!」【独占取材】

  • 2023年9月21日
  • Walkerplus

和歌山県・白浜。リゾート地としても人気の街に、開園から45年を迎えたテーマパーク「アドベンチャーワールド」がある。ここは“日本一のパンダファミリー・浜家”が暮らすテーマパークとしても知られ、園内には、これまで10頭のジャイアントパンダを出産した良浜(らうひん)という、メスのお母さんパンダがいる。

良浜(らうひん)が、10頭の母になるまでに、どのような物語があったのだろうか―。中国国外の飼育施設で世界一の繁殖実績をあげる「アドベンチャーワールド」。そこで暮らす良浜(らうひん)の命の物語を「パンダのミライー浜家・良浜 いのちの物語ー」と題し、取材をもとに遥那もより氏(@moyoribiyori)の漫画とともにお届けする。

今や、誰もが知る、立派なお母さんパンダの良浜。今回は、そんな良浜が初めて出産をしたときのエピソード。
■初めて産んだ赤ちゃんを抱き上げるまでの短いようで長い時間…
良浜はこれまで7回の出産を経験しているベテランお母さんパンダ。でも、初めての出産は周囲の飼育スタッフや獣医をハラハラさせるものだったという。出産後、羊水で濡れた床を舐めるばかりで、自分が産んだ赤ちゃんに興味を示さなかったそうだ。

見守る飼育スタッフたちは「(赤ちゃんを)抱き上げてあげて」「(赤ちゃんを)舐めてあげて」と、祈るような気持ちだった。すると、近くにいた赤ちゃんが滑って偶然にも良浜の口元に当たり、それをきっかけに、良浜は自分が産んだ赤ちゃんを初めて舐めたのだ。時間にすると1分にも満たない時間だが、飼育スタッフにとってはとても長い時間に感じられたという。

その後の良浜は、意識して赤ちゃんのお世話をするようになり、今や立派なお母さんパンダに成長した。人間と同じくパンダも、いきなり“お母さん”になれるわけではないと考えさせられるエピソードだ。


奥が深い、ジャイアントパンダの出産。今後も、そんな母・良浜(らうひん)の命の物語をつづっていく。

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