サイト内
ウェブ

「プラモと世界をつなぐアイドル」が爆誕!プラモデルの聖地「静岡市」が発信する新しい“地方創生”の取り組みとは?

  • 2023年10月15日
  • Walkerplus

「ガンプラ」でもお馴染みのバンダイホビーセンターをはじめ、株式会社青島文化教材社、株式会社タミヤ、株式会社ハセガワといったプラモデルメーカーの本社や生産拠点が集中している静岡市。全国に出荷されるおよそ8割のプラモデルが生産されており、まさに知る人ぞ知る「プラモデルのまち」でもある。

長い歴史と圧倒的なシェアを誇る静岡市の財産「プラモデル」。その模型産業と共に、公民一体で行っているシティプロモーション「静岡市プラモデル化計画」を2020年(令和2年)よりスタートし、グローカル資源の認知・発展を目指している。

本計画は、街の賑わいや地域への愛着を育み「プラモデルのまち」を体感できる地方創生プロジェクトとして推進。現在、組み立て前のパーツに分解してプラモデルの特徴であるランナーにはめ込んだ「プラモニュメント」が静岡市内の9カ所に設置されている(8月25日時点)。

■プラモデルと世界をつなぐアイドル「LINKL PLANET(リンプラ)」とは?

今回、「静岡市プラモデル化計画」の一環として、株式会社BANDAI SPIRITS ホビーディビジョンは静岡市産業振興課と連携。プラモデルと世界をつなぐアイドルを目指した9人グループ「LINKL PLANET(リンプラ)」が、2023年1月に静岡市プラモデル化計画オフィシャルサポーターとして就任した。

静岡市は、彼女たちを通して、プラモデルやそれを支える街の魅力を世の中に広く伝える共創企画「プラモでつながるTe to Te PROJECT」を始動。これにより「プラモデルのまち」静岡の魅力を発信し、地域の賑わいを創っていく。

■「プラモでつながるTe to Te PROJECT」の企画のひとつであるMV撮影に同行

静岡市プラモデル化計画×LINKL PLANETの 「プラモでつながるTe to Te PROJECT」は2023年8月24日~27日にかけて始まり、静岡市在中の小学生を対象にしたバンダイホビーセンター工場見学ツアーや「ガンダムR作戦」がASTY静岡で開催された。また、9月3日には清水エスパルスのホームゲームで恐竜プラモデル「プラノサウルス」の無料配布と組立体験会が実施された。

さらに本プロジェクトの一環として、LINKL PLANETが歌う「静岡市プラモデル化計画」オフィシャルサポーターソング「Te to Te(てとて)」のミュージックビデオ撮影も静岡市の23カ所で実施。プラモデルと関係の深い静岡市民も参加し、その魅力を大いに発信していく。今回ウォーカープラス編集部では、ミュージックビデオ撮影に帯同し「プラモデルのまち」静岡の取り組みついて取材をした。

■47年の歴史ある超老舗プラモ店「ホビーショップ シグマ」で撮影

「Te to Te」のミュージックビデオ撮影で、創業47年の老舗「ホビーショップ シグマ」を訪れたLINKL PLANETメンバーの3人と、オーナーの伝城秀夫(でんじょうひでお)さんがプラモデルの魅力について談笑しているシーンが印象的だった。

そんな伝城さんに「静岡市プラモデル化計画」への想いを聞くと、「小さい子供たちには、プラモデルを通して実際に手を動かしてもらいたいです。組立図を見て、形を認識して、それを間違えずに組み立てられた喜びを味わってほしいし、組立図から全体を把握することは“ものづくり”にとっても大事なことなので」とプラモデルへの想いを吐露。将来、ものづくりの楽しさを熟知した職人たちがこの静岡に集まってほしい、と語った。

■撮影は静岡駅前から静岡銀行へ

「Te to Te」のミュージックビデオ撮影は場所を移し、JR静岡駅南口のプラモニュメントへ。静岡市の職員が出演するとのことで、リンプラの振り合わせに加えて、本番撮影まで密着取材することができた。その後、草薙駅前にある静岡銀行 しずぎん本部タワーで職員とメンバーが踊るシーンを撮影。まさに、静岡の魅力を世の中に広く伝える共創企画として、市民とメンバーが一体となった本ミュージックビデオは必見だ。

■「静岡市プラモデル化計画」の想いをプラモデル振興係の石川直哉(いしかわなおや)さんに聞いた

最後に、「静岡市プラモデル化計画」を進める静岡市産業振興課プラモデル振興係・石川さんに、本プロジェクトにかける想いをインタビューした。

――まずは「プラモデル振興係」が発足された経緯を教えてください

「静岡県プラモデル化計画」は令和2年に立ち上げました。それに付随して、プラモデル産業を推進するだけでなく、「プラモデルを活用して街を盛り上げていこう!」というコンセプトにも辿り着き、「より実行性のある専属の係を立ち上げなければいけない」ということで、プラモデル振興係が発足しました。

――バンダイと静岡市のつながりは?

その一連の流れのなかで、「ものづくりを広げていく」コンセプトのLINKL PLANETと、「ものづくりの楽しさを広める」という静岡市のプラモデル化計画の目的がリンクしたことで、静岡市プラモデル化計画オフィシャルサポーターに就任して頂きました。現在、共に手を取り合って進んでいる最中です。

――今後、どのような取り組みやチャレンジがありますか?

プラモデルがもっと市民生活に根ざしたものとなり、市民や来訪者の皆さんに「さすがプラモの街だね!」と感じてもらえる街作りに取り組んできたいと考えています。。

特に強く推し進めていきたいのが“ものづくりの楽しさ”です。小学校の頃はプラモデルに触る機会も多いと思いますが、中学、高校になると離れてしまうことが多いと思うので、若い世代の方にもっとプラモデルに対して情熱を注いでもらえるような取り組みを進めたいです。

また若者たちのプラモデル離れは、製造業の就職率低下にも繋がっていると考えています、まずはプラモデルのまち静岡から、作る楽しさや興味を持ってもらい「ものづくり産業」に寄与できるような人材を育成することも大きな目標です。

今後は、継続的にプラモデルに接する機会を提供し、全国大会のようなイベントを開催するなどして、模型の街・静岡に行きたい!と思っていただける街作りを推進していきます。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.