
人生100年時代――。2017年末に「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされ、今や多くの人が耳にしたことがあるフレーズだ。長寿大国と言われる日本に暮らす我々にとって「人生100年時代」は決して他人事ではない。しかし、超高齢化社会の到来と比例するように少子化が進み、単身世帯、孤独死、老年期鬱、高齢ドライバー、老害など、高齢者を取り巻くさまざまな問題はネガティブな印象に偏りがちである。そんな日本の超高齢化社会を明るく生き抜く“最強おばあ”がいた。
“最強おばあ”の孫である、きよまろさん(@sobomiyako98)は、戦争や震災、夫との死別、シングルマザーを経て100歳までポジティブに生き抜いた祖母・みや子のエピソードを「祖母・みや子98歳」として漫画化、発信している。ウォーカープラスでは、「祖母・みや子98歳」をパワーアップさせ「祖母・みや子100歳~年を取るって楽しく愉快だ!~」と改め、筆者・きよまろさんの漫画から、老いることを愛おしく感じられるエピソードを多数紹介していく。今回は、9月1日が「防災の日」ということもあり、防災をテーマにお届け。
――地震が起きたときの、祖母・みや子さんの行動は、どのように映っていましたか?
「祖母は、震災や戦争、世界各国を旅していた過去の教訓から、危機管理能力が高かったように思いますね。生きていれば危険が身に迫ることもありますが、今が回避するときなのか静観すべきときなのか、優先順位を決めてトリアージできる人だったからこそ、長生きもできたのかもしれないなと思います」
――そんな姿を近くで見ていて、大切にしている教えはありますか?
「生きていくうえで私たちは常に選択を迫られていますが、祖母のように自分を大切にでき、その上で他人を救える人でありたいと思いますね」
今を生きる老若男女を元気にする、100歳まで生きた“最強おばあ”祖母・みや子。いくつになっても「自分らしさ」を追い続ける姿は、歳を重ねていく我々に勇気と導きを与えてくれる。