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小林亮太が審査員に!「ジャパン バーガー チャンピオンシップ」の最終日レポ&各店舗紹介

  • 2023年7月12日
  • Walkerplus

2023年6月9日〜11日の3日間、「Japan Burger Championship 2023」(ジャパン バーガー チャンピオンシップ)が神奈川・横浜赤レンガ倉庫で開催された。今回は、審査員として小林亮太が登壇した同イベントをレポート!

イベント終了後の小林からのコメントに加え、小林を審査員へ起用したことについてイベント主催者の中島輝行さんにインタビューも実施した。さらに、小林が撮影した写真とコメントによる出場店舗紹介と、盛りだくさんの内容でお届けする。

■熱戦の3日間、最終日の様子をレポート!
12店舗が、この日のために考案したハンバーガーをステージ上の特設キッチンで作成し、世界大会の「World Food Championships 2023」への出場権をかけて戦った本イベント。

見た目・味・調理の基準で、ハンバーガーマニア歴16年のエリ、昨年のJapan Burger Championshipで優勝した「SHOGUN BURGER(ショーグンバーガー)」のヘッドシェフ・扇谷厚子、ジャパンビアソムリエ協会会長の山上昌弘、そして小林亮太の4名が審査。スコア制での勝ち上がりで、6月9日、10日に行われた予選から決勝戦に進出した計4チームが11日に競い合った。

決勝戦に出場したのは、神奈川・横浜市「PENNY'S DINER」(ペニーズダイナー)、岩手・奥州市「GROW」(グロウ)、東京・江東区「潮見スキッパーズ」、埼玉・羽生市「Burger Big Bang PJ」(バーガービッグバンプロジェクト)。これら4店が、制限時間90分以内で指定食材のラムウェストン社の冷凍ハッシュポテト「ポテトスティックス」を使った思い思いのハンバーガーを披露した。

熱戦の結果、優勝を勝ち取ったのは「Burger Big Bang PJ」。「Burger Big Bang PJ」は、2023年11月に「World Food Championships 2023」へ出場する。

■審査員起用の理由は「ハンバーガーを食べている写真がめちゃくちゃいい笑顔」
ハンバーガーの世界大会に出場するチームを決めるという大きなイベントで、審査員もハンバーガーやグルメに精通したメンバーがそろった。そんな顔ぶれの中に小林を起用した理由について、主催者の中島さんに伺った。

中島さんが小林と出会ったのは、バーガー店の共通の知り合いを通してなのだそう。でも、その前からこの連載の存在を知っていたのだとか。

「小林さんがハンバーガーを好きで、連載のことも知っていました。ハンバーガーを食べている小林さんがめちゃくちゃいい笑顔で、写真からハンバーガーを愛していることが伝わってきたんです。それで、この人にハンバーガーを食べてコメントをしてほしいな、と思ったのが今回の起用の一番大きな理由です」(中島さん)

「もちろん知識というところもそうなんですけど、“ハンバーガー愛”みたいなところが最後の一押しになったと思います」と話す中島さんは、連載も読み込んでいるそうで「まだハンバーガーをちゃんと知らないライト層はもちろん、ハンバーガーを生業としている人にとっても得るものがあります。すごく幅広い人をカバーしていると思います」と絶賛してくれた。

それを聞いて「ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべる小林について、中島さんは3日間を通してどんな印象を受けたのだろうか。

「いい意味ですごく親しみやすい印象を受けました。俳優さんということで、僕からどこまで話していいのかなと最初は構えていたところもあったんですが、めちゃくちゃ気さくに話しかけてくれるので、そういうところはすごく助かっています。僕も司会として舞台に立っているので、同じ演者の立場として今回やらせてもらっていることもあり、いい緊張感はもちつつ、すごくフランクに接していただいて、めちゃくちゃやりやすいです」(中島さん)

最後に、イベントを立ち上げるほどのハンバーガー好きの中島さんに、自身が感じるハンバーガーの魅力とは?という質問をぶつけてみた。

「ハンバーガーって上と下はパン、具は肉って決まっているから、ほかの料理と比べて制約だらけで、一見自由度がない食べ物。でも、肉の調理の方法や間に何をはさむか、その順番もどうするのか、という制約があるからこそ生まれる自由があるんですよね。制約の中の自由っていうのを表現できる、それこそ自分の魂とか、哲学とか、料理に対する思いみたいなのを描き出す最高のキャンバスなんじゃないかなって思ってます。

食べる側にとっては、絵を見るようにじゃないですけど、作者が何を思って食べさせようとしてるのかみたいなことを考えされられるものですよね。連載でも小林さんが“その人の気持ちとかを汲み取るように食べてます”というようなことをおっしゃっていましたけど、まさしくそうだな、と思います」(中島さん)

■大会を振り返り「自分が想像していた以上の思いや熱を感じた」
大会の終了後、この3日間を振り返って小林にコメントしてもらった。

「僕なんかが点数をつけるのは本当におこがましいことで、すごく苦しかったけれども、この連載を引っ提げて参加できたのは本当によかったです。連載ではどういう経緯でハンバーガーを作り始めたかとか、オーナーさんの思いみたいなところにフォーカスを置いて話を聞いてきたけど、やっぱりそのおもしろみ、それぞれがかける熱意というのが特に色濃く出るイベントだったと思います。

大会ルールの中で本当においしいハンバーガーを作ろうとしている人や、この大会を経て自分のハンバーガー店を活気づけたい人、ビジネスとしてのハンバーガー作りの道を切り開こうとしている人…本当にそれぞれが今後のビジョンをもっているんです。

自分が想像していた以上の思いや熱を感じることができて、自分ももっと頑張らなきゃなと思ったし、もっとお芝居の方を頑張って自分を知ってくれる人が増えたら、それをハンバーガー業界にも還元していきたいと思いました。

だから、これからもハンバーガーを食べ続けたいし、もっと全国にも食べに行きたい。今まで以上に作ってる人たちの思いに触れて、その気持ちがより強くなりました」(小林)

■「Japan Burger Championship 2023」参加店を小林亮太が一挙紹介!
最後に、小林が撮影した写真とコメント付きで、大会に出場したチームを一挙に紹介する。

■■B.B.Q KIMURA(埼玉・所沢市)

「今回のイベントで初戦を務められたシェフの木村さん。どんな感じのステージになるのか、僕もみんなもわからなかったと思う状況で、圧倒的にエンタメを見せてくれました。

ハンバーガーが専門ではない中、バーベキュー歴20年以上のキャリアで作るハンバーガーのアイデア、そして与えられた環境を楽しんで作られているところが好きでした。まだお店に伺えてないので、バーベキューの締めのバーガーというのを食べてみたいです」

■■柳屋×ぷくがり(東京・世田谷区)

「その場でみんなと話していたけど、ハンバーガーに使うお肉じゃないんじゃないかと思うくらいにいいお肉で…(笑)。僕は仙台牛を食べたのはおそらく初めてだけど、あんなにサシが入っているのにくどくなかったし、和牛のもつ角のなさを感じることができる、まさに飲めるハンバーガーという感じでした。

お肉の専門店とパンの専門店のタッグは最強!その上でバンズも含め、肉のおいしさを引き立てる構成になっていたと思います。決勝のために考案されたバーガーも食べてみたかったです…!」

■■MARTINIBURGER(東京・新宿区)

「オニオンを食べさせるチーズバーガーを作りたかったんだなと感じるバーガー。オニオンリングのバッター液にお酒を入れるところにらしさを感じました。あと、肩ロースに国産ヒレステーキを入れた分厚いパティをあの環境下で焼きあげるのも、シェフの金井さんの経験があってこそですよね。

用意していたうまい棒をどこで使うのかと思っていたら、最後に自分たちで食べるという意外性のあるエンタメも見せてもらい、初出場なのにあんなにも楽しんでいるところもおもしろくて魅力的でした」

■■3000日かけて完成した極上ハンバーガーField(東京・江東区)

「ズッキーニをあんなにもふんだんに使ったバーガーは初めて。生のズッキーニを食べる機会もあまりなかったし、レタスの代わりにズッキーニがあって、和牛の脂を受け止めているところもすごいアイデアで新しい感覚でした。

生ズッキーニを間にはさむことでハンバーガーの中に空気が入って、要所要所に使われていた甘夏の香りが広がるところが奇抜に見えて、考え尽くされたバーガーだと思いました!」

■■PENNY'S DINER(神奈川・横浜市)

「シンプルイズベストという考え方で、本当に余計なものを省くのが上手なところに感動しました。いろいろなバーガーを食べて、きっとたくさんのアイディアが頭の中にあるはずなのに、シンプルで攻めるというスタイルが好きでした。

チャックアイの中に中落ちカルビをちょっと入れているパティは、うまみが格段に上がって“こんなにおいしくなる!?”という驚きがありました。肉の選び方やもたれないバランスを極めていらっしゃるんだと思うと同時に、裏での努力を強く感じました」

■■GAKUYA BURGER(大阪・西区)

「僕の理解が追いついていない部分があって申し訳ないと思うくらい創意工夫に満ちていて、“マッシュアップ”と命名されるに相応しいバーガー。手作りチーズをはじめ、60分であのバーガーを作り上げているのが本当にすごいと圧倒されました。

飛松シェフの食材への探究力と食べる人、生産者さんを大切にしている姿勢が伝わってきましたし、バーガーを作る姿に魅了されて飛松さんのファンになりました。早く店舗へ食べに行きたいです!」

■■BORDERTOWN(茨木・境町)

「だし巻きの上にのっている野菜炒めに感動でした。味や香りが濃いバーガーに向いている野菜はほかにもあると思うんですが、地元野菜のキャベツと小松菜の野菜のおいしさが存分に引き出されていて、その魅力を生かし切るという気持ちが伝わってきました。

柚子胡椒マヨを絡めたり、削ったレモンの皮をトッピングしたり、USビーフのパティを和牛の脂で焼いていたり、チーズバーガーにもかかわらず和の食材を生かすことと地域への愛を感じるバーガーでした」

■■J.S. BURGERS CAFE(東京・新宿区)

「度肝を抜かれたバーガーです!『奥深いチーズバーガー』というネーミングでしたが、いかにチーズを食べさせるかというくらい、要所要所にチーズがはさんであってインパクトがありました。

それだけでなく、黒蜜を隠し味に使っていたり、BBQソースにゆずを使ってさっぱりさせていたり、きのこの旨みやたまり醤油の甘みなど、“奥には何があるの?”と、どんどん食べ進めたくなるバーガーでした!」

■■潮見スキッパーズ(東京・江東区)

「二層になっているパティの片方の部位が、お店で提供されているものよりも大きめのカットになっていた気がします。口に入れた時に肉が解ける部分と噛みごたえのある部位があって、余韻が残るところがよかったです。

去年大会に出ているからこその戦い方をしているんだろうなと感じる点もありました。出汁を使うことが構成の軸になっていましたが、玉ねぎをさっと出汁に潜らせる工程は初めて見てとても驚きました。出汁で丸い味わいになりそうなところを、塩コショウでメリハリをつけているのがスキッパーズらしさだと思いました」

■■Burger Big Bang PJ(埼玉・羽生市)

「シェフの渡邉さんがいらっしゃった頃のベーカーバウンスで食べたことがなかったので、今回は念願でもありました!冷凍したチャックアイと牛バラ肉を包丁で砕いて、手でまとめながら成形していくというのを初めて見て、そういう作り方もあるのかと驚きましたし、だからなのか、むぎゅむぎゅとしたパティも印象的。

バンズに切り込みを入れてチーズをはさむという、考えつきそうで意外とやらないこともされていて、鼻に近い部分にチーズがくるのが個人的には好きでした。渡邉さんが作るトマトの旨み、甘味、濃さ、水分量のバランスを考えたケチャップがチーズとの相性抜群で、味の要になっていたと思います」

■■GROW(岩手・奥州市)

「肉を捌くスピードなど、目を見張る手際のよさのあるチームでした。時間があるからと翌日の分のパティを仕込むという思考にも衝撃を受けました。また、普段お店で一緒に働いてない方も交えてのメンバー構成でしたが、チームワークが抜群で、トラブルにも落ち着いて対応する姿が素敵でした。

予選と決勝で食べたお肉にそれぞれの変化を感じました。捌き方なのか焼き方なのか、特に予選でのお肉がすごくフレッシュな印象で、味付けを塩コショウに頼らなくても素材の味で勝負できるという自信が伝わってきました。緊張もしていたと思いますが、それを感じさせない姿に、いろいろな覚悟が詰まった背中を見せてもらったように思います」

■■YUMMY BURGER(東京都・世田谷区)

「ご夫婦での参加で、夫婦らしいやりとり助け合いが印象的でした(笑)。スマッシュパティならではの口の中で肉がほどける感覚や焦げ感が好きで、お酒にも合いそうな印象です。とはいえ、カリカリに焼き上げられているというより、ジューシーさが保たれているところにこだわりを感じます。

また、チーズソースにビールを使っているといった工夫はありながら、構成はシンプル。厚めにスライスされたピクルスやマスタードがアクセントになって、酸味とのバランスがいいバーガーでした」

連載の最終回となる次回は、2年の連載の振り返っての思いを語ったインタビューを掲載する。お見逃しなく!

ヘアメイク=田中宏昌
撮影=小山志麻
取材・文=大谷和美

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