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WHAT MUSEUMで開催中!「ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」展と「うつろいに身をゆだねて」で現代アートの真髄を体験してきた

  • 2023年6月13日
  • Walkerplus

2023年4月28日から8月27日(日)まで、東京・天王洲アイルにある寺田倉庫が運営する現代アートのコレクターズミュージアムWHAT MUSEUMで2つの展覧会が開催されている。1つ目は、日本屈指のアートコレクターである高橋龍太郎氏のコレクションから約30作家、約40点の作品をセレクトした「ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」展。もう1つは、WHAT MUSEUM初の試みとなる能條雅由氏による公開制作:「うつろいに身をゆだねて」。今回は、実際の展示の様子と、日本の現代アートの魅力を紹介する。

■映像作品から彫刻作品まで楽しめる、高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」展
まずは高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」の展示を見ていく。1階の展示室SPACE1のテーマは「生命と自然」。今回の展示会のために黒く塗られた壁により、作品が浮かび上がるような形で展示されているのが特徴的である。谷崎潤一郎の小説と同じタイトルである杉本博司の「陰翳礼讃」は、ろうそくの一生が捉えられ、そこに生命が宿っているかのような印象を受ける。正面から向かって右手奥にある、岡村桂三郎が木の屏風に彫った獅子や白象は、神秘的なエネルギーが溢れ出ており、何か特別な力が込められているように感じられる。

2階の展示室SPACE3のテーマは「日本の文化と風俗」。入って早々、頭蓋骨が描かれた鴻池朋子の作品に引き込まれる方も多いはず。日本らしさが醸し出る襖の中心に頭蓋骨、背景には壮大な自然と鹿が描かれている。この独特な組み合わせによって表現される雰囲気をぜひ味わってみてほしい。

■作品が出来上がる過程が見られる、公開制作:能條雅由「うつろいに身をゆだねて」
続いて、同時開催されている公開制作:能條雅由「うつろいに身をゆだねて」。WHAT MUSEUM初となる公開制作には、人々の記憶や時の流れといったテーマを追求している新進気鋭のアーティスト能條雅由氏を迎えた。

期間中、能條氏が展示室に通い新たな作品を制作していくため、作品が生まれる瞬間を目撃することができる。アーティストとコミュニケーションを取ることができるのは、新たなアートの楽しみ方だ。

箔を用いた代表作「Mirage」シリーズの新作も展示されている。繊細でありながら、大きなスケールで描かれている作品は圧巻。そのほか、今回のために撮影した能條氏のインタビューや作品の制作プロセスを記録した映像も見ることができる。

日本の現代アートをさまざまな角度から楽しむことができる高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」と、アーティストとのコミュニケーションを楽しめる公開制作:能條雅由「うつろいに身をゆだねて」。神秘的なエネルギーがあふれ、新たな世界を切り拓く勇気を与えてくれる現代アートの真髄を体験してみては。

※新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。

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