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「この前もそうだったしね…」の語尾が「死ね」に見えて不安⁉HSPさんの“気にしすぎ”あるある漫画が反響【作者に聞いた】

  • 2023年5月3日
  • Walkerplus

Instagramやブログ「気にしすぎ奮闘記」で、HSPならではの人間関係の悩みなどの実体験を漫画にして発表している、ぷみらさん(@pumira_comic)。フリーランス漫画家とパート看護師を兼業する人気ブロガーだ。「看護師として5年働きましたが、鬱になりかけて退職。自分らしい生き方ができるよう模索中です」

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、神経が細やかで、生まれながらにして感受性が強い性質を持つ人のこと。相手の気持ちを察知して行動したり、物事を深く探求できる反面、ささいなことで動揺したり、ストレスをためてしまうこともあると言われている。

ぷみらさんの漫画では、メッセージの返信で「この前もそうだったしね…」とごく自然に書こうとした後、語尾の「しね」が不吉に感じてわざわざ書き換えるなど、こんな些細なことを気にして悩むこともあるという”HSPあるある”が反響を呼んでいる。

■気にしすぎて悩んでいたことに共感してもらえたらうれしい、と思い漫画化
HSPについての漫画を描き始めたきっかけは「自分がHSPで、いろいろ気にしすぎて悩むことがあったので、同じように悩んでいる方に共感してもらえたらうれしいなと思ったから」と語る。

「映画館で気にしすぎる瞬間」では、
『いらなくても周りに合わせてジュースを買う』
『上映前にトイレに行かないと不安』
『バッドエンドだったら落ち込んでしまう』
など、映画館でのHSPならではの心理や行動を漫画にして紹介。

これには、読者からも
『後ろに人が座ると見えているかな?私邪魔じゃないかな?と不安になる』
『映画の時のトイレの不安すごいわかります!通路側だとホッとします』
『ポップコーンはみんな咀嚼音気になるかなと思って食べるタイミングが難しい』
など、共感コメントが多数寄せられている。

■漫画を描く原動力になっているものは…
読者さんからの共感や応援コメントは漫画制作の励みになっているそうだ。

「読者さんのコメントでたとえば『わかるー!』『私もそうです!』『漫画を読んで元気が出ました!応援しています!』などの反応をしていただけるとうれしいです!共感してもらえると、私と同じように感じている人がいるんだと知れて、うれしくなります!私も読者さんに励ましていただいています!また、シンプルに笑ってもらえるのもとてもうれしいです!」と話す。

■ぷみらさんのお気に入りの作品トップ3はコレ!
そんな、ぷみらさんにとってお気に入りの作品や、人生を変えた作品など、印象深い作品を3つご紹介。

1.HSPさんの1日をRPG風にしてみた
「HSPさんの1日を楽しく表現してみよう!と思い、描いた漫画です。共感していただくことが多くRPGと一緒にしたのがおもしろかった!という声をたくさんいただきました!」

2.授業中に気絶した話
「初めてバズった漫画です。当時は気絶したことがとても恥ずかしかったのですが、印象深い話だったので描いてみました。ですがコメントに同じように気絶された方がたくさんいて、悩んでいる方が私以外にもいたんだなと思えてとてもうれしかったです」

3.採血実習で友達が退学した話
「看護学生時代の採血実習の話です。これも想像以上の反響があり、とてもうれしかったです。看護学生がどんなふうに看護師になっていくのかということを、読者の皆様に興味を持ってもらいうれしかったです!そして友達はある理由で、看護師になることを諦めます…」

■共感の嵐を呼ぶ!HSP俳句とは⁉
そして、Twitterには、“HSP俳句”というものをアップしている。これは「できるだけ簡潔に、わかりやすい投稿がフォロワーさんに喜ばれるのかも?と思い、俳句にしてみました。すると反響があり、フォロワーの皆様にもアイデアをいただき描くようになりました!」と、盛り上がりを見せている。ぷみらさんのお気に入りは、フォロワーさんからいただいた以下の俳句だそうだ。

・「気にしない それができたら 苦労しない」
・「気にしすぎ それは自分も わかってる」
ぷみらさんはHSPであることに悩んでいるが、自身の行動を変えてHSPとうまく付き合っていることも魅力。漫画「夫の不機嫌との付き合い方」では、夫の機嫌が悪い時は自分が何か悪いことをしてしまったのかと気になりすぎていたが、話し合いなどにより対処の仕方を会得したというもの。

読者コメントも、家族の不機嫌に悩まされている人や、悩んだ末に対処してきた人、またこれから対処しようと頑張ろうとしている人、反対に夫側の性格の方の気持ちなど、いろいろな人にとっても参考になるような話がいっぱい寄せられている。

■今後の活動については
今後は「『気にしすぎさん漫画』や『HSPさんの日常漫画』をいずれ書籍化できるように頑張りたいです!気にしすぎたり、HSPさんで疲れやすい人が、クスッと笑えて共感できるような漫画をたくさん描いて、それが読者さんの元気につながったらいいなと思っています」と語る。「また、看護師としていろんな現場を見て感じていた『死』について考えるの大切さも、漫画にしてみたいなと思っています」。これからのテーマにも期待大だ。

取材・文=澤田佳代

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