
HKT48の4期生でいまもっとも勢いのあるメンバーである地頭江音々(ぢとうえ・ねね)が1st写真集『彼女の名前』を2023年1月31日に発売した。写真集を出したことで心境の変化があったという彼女に今回の写真集の話を聞いた。
■私のことを認めてくださって写真集を一緒に出したいと思っていただけたことがうれしかった
――コンサートツアーを観させていただきました。4期生の勢いを凄く感じましたが、なかでも地頭江さんの汗だくの全力パフォーマンスが印象的でした!ダンサブルな楽曲「HAKATA吸血鬼」 のセンターを任されてから、意識が変わったと聞いています。詳しく教えてください。
【地頭江音々】アルバム「アウトスタンディング」に入る新曲のセンターを4期生全員が任されたんです。なっぴ(運上弘菜)が王道アイドルソング、あきちゃん(豊永阿紀)が歌唱メンバーとしての失恋ソング、そして私がかっこいいダンス曲である「HAKATA吸血鬼」を。
今までアイドルをやってきて、何がファンの人に引っかかるのかなとか、何をしたらいろんな人に知ってもらえるんだろうかというのを自分の中で模索するけど、何が正解かというのがわからなくて悩むこともたくさんあったんです。
それが、4期生の3人が新曲でそれぞれセンターを任されたときに、私はダンスで認めてもらえたから、ダンスを頑張ればいいんだというのが明確になったんです。ダンスという道標をもらったような感じがしたことがうれしかったです。そこからLit charm(リットチャーム)というダンスが得意なメンバーだけのユニットに参加させていただいたりだとか、ダンスで選ばれることが増えました。
ダンスで頑張っていくということがファンの人にも伝わって、“ダンスメン(バー)”と呼ばれるようになって、そうなるとまた気が引き締まるというか、今までみたいにただ汗をかいて大きく踊っているだけじゃ駄目だなと思って。
何かスポーツをやってたり、昔からダンスをやってたりというメンバーが多いなかで、私はそんな経験もないのに、そのなかに入れていただいたので、自分がこうなりたいというものにより近づけるように自分と向き合うようになったと思います。
――意識もどんどん変わっていったんですね。そんなダンスを極めていこうと思っている気持ちで、全国ツアーでパフォーマンスをしてみてどうでしたか。
【地頭江音々】すごく誇らしかったです。前にも「おしゃべりジュークボックス」というセンター曲はいただいたんですけど、その曲はファンの方が投票してくださって、そのなかでファンの方からプレゼントしていただいたセンター曲でした。その曲もそしてダンスで選んでいただいたセンター曲も、どっちもツアーのなかで披露させていただけて、ファンの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。あのときにみんなからセンター曲をいただいてから、私はこんなに成長できたよというのを皆さんに観ていただけたのもすごくうれしかったです。
初めて選抜メンバーとしてツアーを回らせていただき、私を推してくださった各地のファンの方にお披露目しつつ、ご当地の48グループのファンの方にも私も推していただけたらなと思って全力でパフォーマンスを頑張りました。
――出版社の担当者が地頭江さんのツアーでのパフォーマンスを見て、写真集のオファーをしたと聞きました。
【地頭江音々】選抜メンバーとしてツアーに参加できたり、「HAKATA吸血鬼」のセンターを任されるというのは、私を育ててくれたスタッフのみなさんが認めて選んでくださったものじゃないですか。
でも、写真集は外部の方が私のことをひとりのアイドルとして見て決めてくださったというのがすごくうれしくて。パフォーマンスをよりいいものにしたいとか、こだわってきたものとかが認められたから、決まったのかなと思うと、私を知らない人が見てもわかるぐらいに表現できているのかなと思えて、これまで頑張ってきたことが報われたと感じました。
写真集を出せることもうれしかったんですけど、やっぱり一番は私のことを認めてくださって写真集を一緒に出したいと思っていただけたことがうれしいです。
――これまで写真集を出したいとか、写真集のことを考えたことはあったんですか。
【地頭江音々】写真集については、口に出したりしたことがなかったです。というのも現実味がなかったというか、想像できないぐらいに自分にとっては遠く、高い場所で、自分に起こりうることだと思ってなかったです。だから、何がきっかけになるかもわかんないなと。頑張っていることが伝わってとにかくよかったなと思いました。
■この写真集を通じて秋元先生の存在を身近に感じることができた
――写真集を出すと決まってから、心境の変化はありましたか。
【地頭江音々】自信がつきました。今まで選抜に入れない時間が長かったので、グループにとって自分がどういう存在なのかとか、どういう価値があるのかとか、いろいろ考えたりしたんです。そのなかで自分が頑張ってきたことを認めてくださったのもそうですし、こうして選ばれた人しか写真集は出せないということはわかっていますので、写真集にも選ばれるようになったということがすごく自信に繋がっています。
――そうですよね。間違いなくHKT48のなかでの主力メンバーになっていますね。
【地頭江音々】はい。そう言っていただけるとうれしいです。
――秋元康先生から、タイトル「彼女の名前」と帯文をもらった時はどう思いましたか。
【地頭江音々】実は秋元先生にお会いしたことがないんです。そんな秋元先生が私のためにタイトルや帯文を考えてくださっているという連絡をスタッフさんから聞く度に、私は本当に48グループにいるんだということを改めて実感しました。この写真集を通じて秋元先生の存在を身近に感じることができました。
――秋元康先生が地頭江さんのことをしっかりと考えられてタイトルを決めて帯文を書いたと考えるとすごいことですよね。
【地頭江音々】すご過ぎてなんか信じられないですね。
――帯文が届いたときはどう思いましたか。
【地頭江音々】地頭江音々という名前は、自分にとっては生まれたときから付いてるものなので、当たり前で自分の名前が珍しいとは思ってなかったんです。グループに入って、私の名前はそんなふうに感じてもらえるものなんだというのを、秋元先生の帯文を見て実感しました。そういう見方があるんだというのが感じられて、秋元先生はやっぱりすごいと思いました。
――書店に自分の写真集が並んでいる様子は見られましたか。
【地頭江音々】実はまだなんです。実際に見ると鳥肌が立ちそうです!
――気になる内容ですが、初めてのランジェリー撮影にも挑戦されてますね。
【地頭江音々】初めてのランジェリーは、最初で最後になると思いますし、せっかくですので挑戦しようと思いました。撮影現場ではやっぱり恥ずかしかったですね。色っぽいさもありつつ、私らしさもあるみたいな感じですごくお洒落に撮っていただいたのですごく満足です。
――4期生としてこれからグループを引っ張っていく立場だと思うのですが、今後の目標を聞かせてください。
【地頭江音々】表題曲でセンターに立つということにも憧れますが、どちらかというと見ている後輩たちが、私がいてくれたら安心するよねとか、心強いよねって思ってもらえるような存在になりたいなと思っています。
――では最後に改めて、メッセージをお願いします。
【地頭江音々】皆さんに感謝の気持ちが伝わる1冊になっていたらいいなと思います。ぜひ写真集を見て感想を聞かせてください。いつも応援ありがとうございます。大好きです!
撮影・取材・文=野木原晃一