「優しさにつけ込むんじゃねぇよ!」自分のために生きて何が悪い!?長生きして欲しい友情に感動の涙集まる!!

  • 2023年1月11日
  • Walkerplus

自分の寿命を人に分け与えることができる能力。その力があれば死にかけの猫を助けたり、病で困っている人の寿命をのばすことができる。しかし、その力の源は「自分の寿命」。命を削ってまで人を助けたいマトマ(@y_har3)さんの「寿命をゆずる友だちの話」を紹介しよう。

■喜んでくれるのは嬉しい。でも、自分は誰かのためにしか生きられないのか?
ヒカリは特別な能力を持つ。自分の寿命を使って、人の命をのばすことができる。「寿命が欲しい」と言われれば、バーゲンセールのようにホイホイと渡してしまうヒカリ。しかし、その反動としてヒカリの寿命はどんどん減っていく。

幼馴染みのみゆきは、ヒカリの「寿命の安売り」が気に入らなかった。小学生の頃、死にかけの子猫に命を与えて生かしたことがあった。ヒカリは子猫が生き返ってとても嬉しそうだったが、みゆきはヒカリが自分の命を削ったしまったことが悲しくて泣いてしまった。

考え方が真逆の2人。ずいぶんと長い付き合いだが、みゆきはヒカリが心配でならない。そんな時、ヒカリに彼氏ができた。しかし、彼氏はヒカリの持つ能力が目的でーー。

ヒカリは寿命が減ることがわかっていても命を譲ってしまう。なぜ?そんな疑問を作者のマトマさんに伺ったところ「単純に損得を考えないお馬鹿なのもありますが、ヒカリが寿命を他人にあげると感謝されることはあっても、誰かに本気で怒られたことがなかったから」だと言う。

喜ばれることがあっても、ヒカリの寿命が減ったと悲しむのはみゆきだけだ。「実は、最後のコマで少し泣いてるのは、ヒカリの寿命がそんなにたくさん残ってるわけでもないのを知ってることからきてる涙でもあります。みゆきはヒカリ大好きなので」と、裏話も語ってくれた。

彼女の指がシワシワのおばあちゃんみたいになっているのを目の当たりにしているみゆき。パーカーの袖で指先を隠し、ネイルで誤魔化す姿をみゆきは知っているのだ。クールでつっけんどんだが誰よりもヒカリの未来を案じている。みゆきの視点で読み返すと、ポジティブなヒカリとは別の側面が見えてくるのも斬新だ。

マトマさんは、この他にLINEマンガインディーズやジャンプルーキーにて「あいのばけもの」を連載中。

人を喜ばせること、役に立つことが純粋に嬉しいヒカリ。反対に自分の命を大事にして欲しいみゆき。非常に深いテーマを対極のキャラで描きながら、勢いよく読破できる話題作である。

取材協力:マトマ(@y_har3)

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