サイト内
ウェブ

謎ありバトルあり!人間でいたい“吸血鬼おじさん”を襲うダークな展開の連続に「ぞくぞくする」の声

  • 2022年12月27日
  • Walkerplus

今年も残すところあと数日。帰省や初詣の移動中やのんびり家で過ごす間、漫画を読む時間も増える人も多いはず。そんな人に向けて、ウォーカープラスが2022年に紹介した漫画の中から特に反響の大きかった作品をピックアップして紹介したい。

今回は、ひょんなことから吸血鬼の世界に足を踏み入れてしまったごく平凡なおじさんが主人公のWEB漫画「吸血鬼、おじさん」をお届けする。

■真面目一筋のおじさんが闇の世界で奮闘する漫画「吸血鬼、おじさん」
『学校でいちばん地味な2人が付き合う話』や『この子知りませんか?』(いずれも日本文芸社)を連載する漫画家のてぃーろんたろん(@tearontaron)さんが、2022年からTwitterやAmazon Kindle電子書籍で公開している作品。

これといった才能や特技もなく、職場でも平凡な交通整備員のおじさん、中川。だが彼は、手違いで吸血鬼の青年に噛みつかれて以来、人間を超えた異能を持つ吸血鬼となっていた。

真面目だけが取り柄の中川は、人の道を踏み外さず、衝動にあらがい吸血を拒み続けていた。しかし、吸血鬼の青年から、中川が密かに心惹かれる女性を十日後に襲うと宣言されてしまう。

人として生きるためには血を吸ってはいけない、だが血を吸わなければ同じ吸血鬼として青年に打ち勝つ力を手に入れることはできない。そんなジレンマを抱えながらも、「人の道を外さない真面目さ」だけを頼りに中川は徐々に闇の世界へと足を踏み入れていく――、というストーリー。

■「頑張れオッサン」おじさんの悲哀ともがきから目が離せない
現在、Amazon Kindleにて発表済みの話数をまとめた無料電子書籍が2巻まで配信されている本作。青年との戦いで物語は幕を閉じると思いきや、中川を神様と仰ぎ「父を殺して下さらない?」とすがる少女や、新たな吸血鬼も登場。どこにでもいるおじさんを取り巻くダークな世界観と、どんどんと状況が移り変わる予測不能の展開が大きな見どころだ。

読者からは「ぞくぞくする」「めっちゃおもしろい」とストーリーへの反響とともに、「おじさんイケメンすぎる」「頑張れオッサン」と、人の道から外れぬよう奮闘する中川を応援するコメントも寄せられている。

現在も続編を制作中の本作。作者のてぃーろんたろんさんに聞いた見どころは、「おじさんの持つ悲哀と人間でいたいともがく姿」だ。

「本作は平凡で退屈な生活を送っていたおじさんがある日急に吸血鬼として生きることを強いられる話です。その中でおじさん自身が今まで築いてきた価値観が壊れたり、封印していた記憶を呼び覚ましながらもそれを克服しようともがく姿を見ていただければと思います」

てぃーろんたろんさんは今年、個人制作の「吸血鬼、おじさん」のほか、商業作品でも『学校でいちばん地味な2人が付き合う話』と『この子知りませんか?』がそれぞれコミックス第1巻の発売を迎えた。

2022年を振り返り、「今年一年は、商業も個人も含めてたくさん漫画を描けた年になったかなと思います。僕個人の目標が『元気に漫画をたくさん描き続ける』なので、それが達成できたのではないかなと。これからも体調壊さず続けられればいいかなーと思ってます」と話す。

「たくさん描き続ける」の言葉通り、多彩な漫画制作を続けるてぃーろんたろんさん。最後に、新年の抱負をうかがった。

「来年も個人の目標通り、体調に気を付けて元気に漫画を描き続けられたらなと思っています。実は、これまでとは違ったジャンルのお仕事のお話もいただいているので、新しい分野にも注力していけたらと思っています!また、連載中の『この子知りませんか?』の2巻が2023年2月下旬、『学校でいちばん地味な2人が付き合う話』の2巻が8月ごろにそれぞれ発売予定なので、よければチェックいただけるとうれしいです!」

取材協力:てぃーろんたろん(@tearontaron)

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.