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「あいつはやめとけ」人間関係のもつれと思いきや…不器用すぎる兄弟の会話劇がツボにハマる

  • 2022年12月16日
  • Walkerplus

平凡な食卓で飛び交う、「あいつはやめとけ」「どうするかはオレが決めることだ」との、兄弟の真剣な会話。けれど、「あいつ」が指し示すのは、交際関係の修羅場などではなく……?社会人の兄弟二人が織りなす“不器用すぎる”日常コメディ漫画にTwitter上で笑いと共感の声が集まっている。

■いわくありげな「あいつ」の正体が斜め上!日常が困難ばかりの兄弟が愛おしい
話題を呼んでいるのは、漫画家のヤマシタク(@yamashi_ta9)さんが11月、自身のTwitterに「人生ハードモードな兄弟の話」として投稿した作品。

アパートの一室でテーブルを挟み、深刻な表情で「あいつはやめとけ」と弟を諭す兄。だが弟は「兄貴にとやかく言われたくねぇ」とけんもほろろに突っぱねる。

そんな二人の手には、それぞれコンビニのおにぎりと納豆巻が。話しながらおにぎりの包装を剥がそうとする兄だが、どうにもフィルムがうまくめくれない。兄はそのまま「あいつの中身は…」と話を続けるものの、勢い余って内側の海苔ごと包装を引きちぎってしまった。

そんな兄の失敗には目もくれず、「いつまでも口出してくんなよ」と兄の説教に反論する弟。が、彼も兄同様、納豆巻の包装に悪戦苦闘。平行線の話し合いを思わず棚上げして、「あってるでしょ?」「うんあってる」と開け方を確認してしまうほどだった。

ほどなくして無事に引っかかりをめくれた弟は、意気揚々に「オレはあいつの中身も含めて好きだからね!」と告げる。が、その拍子に海苔巻きのシャリ部分が抜け、カーペットに転がってしまう。

そう、この兄弟は揃って無類の不器用。コンビニ飯を食べることすら一大ミッションなのだ。そして弟が「兄貴本当はさ あいつのこと好きだろ?」と食後に取り出したのは二つのシュークリーム。そのシュークリームこそ、兄弟が深刻に議論していた「あいつ」の正体だった。不器用な二人にとって、うっかり中のクリームがこぼれがちなシュークリームは危険なスイーツ。兄が止めていたのは「こぼれるから」だったのだ。

弟の「尻は手で押さえればいい」という言葉にほだされ、先ほどまでが嘘のように仲良くシュークリームを頬張る二人。だが無情にもクリームは二人の顔に飛び散り、兄は「まぁ不器用だからな俺たち」と悟った表情で語るのだった。

■「自分を見ているよう」笑いとともに不器用あるあるも共感呼ぶ
同作は、ヤマシタクさん(漫画)とあいづサクさん(原作)が2022年10月より「くらげバンチ」(新潮社)で連載中の『犬飼兄弟は不器用』の第1話。本作は、人並み外れて不器用な犬飼兄弟が、平凡なはずなのに日々困難に挑まざるを得ない日常を描いたコメディ作品だ。

第1話のTwitterでの投稿には7900件以上のいいねが寄せられ、ユーザーからは「可愛いコメディ」「めちゃくちゃ笑っちゃった」という反響や、「自分を見ているよう」「わかりみしかない」と同様に不器用なユーザーからの共感のコメントが数多く集まった。

何をするにも持ち前の不器用が足を引っ張りながらも淡々と日々を送る二人の生活が愛おしい本作。原作のあいづサクさんは「人は誰でも苦手な事や上手く出来ないことってあると思います。犬飼兄弟は手先が不器用。大変なことが多々、いや、かなりありつつも、いろいろやらかしつつも、兄弟2人で前向きに暮らしている姿に、ほっこりして頂けると嬉しいです」と本作の見どころを語る。

また、自身も不器用だという作画担当のヤマシタクさんは「犬飼兄弟の不器用エピソード、わかる…と共感しながら毎回描かせて頂いてます。最近どうも逃げ癖がついてしまったので、頑張る彼らを見習い困難に立ち向かっていきたいと思います。手始めにコンビニのおにぎりを買いました。そしてぶちまけました。次こそは勝ちます」と、共感を覚えながら犬飼兄弟を描いていると教えてくれた。

取材協力:あいづサク・ヤマシタク/新潮社

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