
ゆっくり過ごしたい夏休み。ゴロゴロしてばかりと愚痴られて夫婦仲はギスギスしてないだろうか?他人から見ると冷めた夫婦に見えるが、実は夫婦は2人にしかわからない絆で結ばれていることもある。そんな夫婦生活を描いた羽流木はない(@warugi871)さんの「つめたい夫婦」をお届けしよう。
羽流木はないさんは、2022年6月20日に「百合の園にも蟲はいる」第3巻を発売。コミックウォーカーでは「普通と化け物」を連載中と精力的に活動している。また、ウォーカープラスではブラック企業を円満退社する斬新な方法を描いた「お仕事をがんばる女性の話」を紹介したところ「怖すぎ!」と好評を得た。
■表情を見せない冷めた夫婦の裏側
今回は不器用な夫婦の話。多忙な夫の久しぶりの早めの帰宅。連絡がこなかったせいもあり、「今日は早いのね」と言う妻。無表情で感情がわからないため、聞きようによっては「なんで早く帰ってきたの?」とも聞こえる。
そして予定がわからなかったことで、夕飯は準備していない。「おにぎりならあるけど」と妻が言うと、夫は淡々と「…おにぎりか」と答える。静かな呟きに「おにぎりしかないのか」と聞こえる。2人だけの静かな空間で、わずかな会話。2人はどこかすれ違っているようにも見える。
後片付けをするために夫を待っていると「先に寝てていい」言われ、妻は素直に席を立つ。「おやすみなさい」と寝室に向かった途端、「もっと言い方あるやろ!」自分のそっけない態度に猛反省する!実はうまく口に出せないだけで、早い帰宅を喜んでいたのだ。
そんなそっけない妻を夫はどう思っているのだろうか?夫は、密かに妻のSNSのアカウントをフォローしていた。翌日の投稿を見て、妻が喜んでいるのを知り、実は一緒にいる時には見せない妻の「デレ」を知っていた。
不器用な夫婦を描いた作品に「結婚する前の2人がみたい!」「プロホーズはどうやった?」など、夫婦になるまでの過程を見たいと言うコメントもあと多い。無表情でも口下手でも、心では繋がっている姿を見ると温かい気持ちになる。
画像提供:羽流木はない(@warugi871)