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【なぜ、学生が考えたメニューを発売…?】「鶏あえず食ってみ天丼」を食ってみた

  • 2022年7月22日
  • Walkerplus

現在、天丼・天ぷら専門店「天丼てんや」では、大学生が考えた天丼を提供している。その名も「鶏あえず食ってみ天丼」。一体どんな天丼なのか、なぜ学生が考えたメニューが発売になったのか?

■産業能率大学の学生との“天丼てんやプロジェクト”

産業能率大学経営学部の漆田隆司教授は「天丼てんや」を運営するロイヤルグループの出身。その縁もあり、2019年に初めて産業能率大学経営学部の漆田ゼミとロイヤルグループとのプロジェクトが実現し、今回、第2弾を行うに至った。漆田ゼミの学生たちが4つの班に分かれ、授業で学んだペルソナ分析や4P・4C分析などのマーケティング手法を活用し、「天丼てんや」に関して調査・分析を行い、プレゼンテーション。てんやの社員たちが審査員となり商品選考会を実施し、最優秀品に選ばれた1商品を、「天丼てんや」がブラッシュアップし商品化した。

2021年9月~2022年4月にかけて、4班に分かれたゼミ生たちは、てんやの商品開発ノウハウなどを学んだ。過去の社内コンテスト入賞作品商品化の事例のポイントや実際にトレーニングセンターで研修を行うなど、学生たちは通常の授業では体験できない“生きた商品開発”の工程を、身をもって学ぶ機会を得た。

その後、各班が“毎日頑張っている自分へのご褒美”をコンセプトに考案。プレゼンを勝ち抜き、実際に販売されているのが「鶏あえず食ってみ天丼」(単品890円、小鉢付き980円)。店舗では単品での販売もあるが、元々のアイデアは「ほうれん草ときのこのおひたし」の小鉢付き。「天丼てんや」を実際によく利用する客層として、20代男性をターゲットに据え、店での食事でしっかりタンパク質が摂れて、野菜もきちんと食べられるように考案された。

天丼には「桜海老と枝豆のかき揚げ」、「とり天」、「モッツァレラチーズ天」「海苔天」、さらに半熟玉子をのせる。しっかりとボリュームがありながら、かき揚げには桜海老を使って香ばしさを出し、とり天はしっとり柔らかな鶏むね肉でヘルシーかつタンパク質が摂れるなどの工夫が。モッツァレラチーズの天ぷらは若い学生らしい発想。学生のアイデアでは鶏肉に海苔を巻いて天ぷらにしていたが、てんやがブラッシュアップする過程で、海苔天という形になった。

半熟玉子も最初から丼ぶりに入れるのではなく、別添えに。そうすることで、まずは天丼を楽しんで途中で玉子を絡めてもいいし、最初から絡めてより濃厚な味わいが楽しむこともできる。ターゲットが20代男性ということでガッツリ系のイメージが強いが、「ほうれん草ときのこのおひたし」の小鉢が箸休め的な役割となり、天丼を食べ進めつつ、小鉢のおひたしでさっぱりすることで食べやすくなっている。天丼に小鉢を付けてセット販売するのは、「天丼てんや」では初めての試みだそうだ。

実際に食べてみて、本当に「ほうれん草ときのこのおひたし」があることで、天丼を食べ進めやすい。かき揚げはサクサクした食感で桜エビの香ばしさが鼻に抜ける。とり天のしっとりした食感はてんやの技術が成すところだが、むね肉のパサつきなどはなく、柔らかさに驚かされる。

単品もあるが、小鉢を添えたものが学生たちの考案したメニューなので、できればこちらをチョイスしたい。こうした学生らしいアイデアをてんやの技術で実際の商品にする試みは、利用者にとっても新しい天丼と出合えるうれしい機会。今回のコラボメニューは2022年7月31日(日)までの限定なので、気になる人はぜひ早めに食べに行こう。

※一部販売対象外店舗あり

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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