
「後ろ!後ろ!」とは、バラエティ番組「8時だョ!全員集合」のコントで繰り広げられた一幕。背後に幽霊がいるのに気付かない(フリ)ことで、観客から突っ込みが入るのだ。今回もまさに「後ろ!後ろ!」と叫ばずにはいられない森本大百科(@mdaihyakka)さんの「留守番電話」を紹介しよう!
森本大百科さんは、大阪よしもとで活動中のピン芸人。「入ってはいけない研究室」を配信しているほか、以前は漫画「カバチタレ!」東風孝広先生のアシスタント経験があり、お笑い芸人にとどまらず多方面で才能を開花させている。
先月、実体験をプロトタイプにSNSの誹謗中傷を描いた「炎上」もウォーカープラスで配信し、注目を集めたのもまだ記憶に新しい。そして今回は、蒸し暑い夜にふさわしい鳥肌ものの密室の恐怖を描いた作品をお届けする。
■「荷物を届けること」が宅配業者の大義名分!?
本作は2021年にTwitterで公開された作品。現在では、宅配業者が留守番電話に不在連絡をすることはなくなったが、稀に「今自宅にいますか?」という問い合わせの電話がくることも。その電話確認で在宅中なのか不在なのかがわかってしまうため、今では不在票が入れられるようになった。
スーパーから帰ると留守番電話が点滅していることに気づく。再生を押すと、宅配業者からのメッセージが入っていた。どうやら、買い物に出かけている間に荷物が届いてしまったらしい。
本来ならば「持ち帰る」などのメッセージがあって然るべきなのだが「どうしましょうかねー」と相手の声は随分と呑気な口調。女性が違和感を感じたところに「中身がお皿なので、キッチンに置いておきますねー」という、メッセージに思わず鳥肌が!!
「持ち主の宅配物を勝手に見たのか?」「キッチンに置いておくって不法侵入では!?」などと、読者側にさまざまな考察が駆け巡り、頭の中がバニックになること間違いなし。自宅というプライベートな空間だからこそ安心できる唯一の場所なのに、宅配業者は今どこにいるのか?オチで思わず「後ろ!後ろ!」と叫び出したくなるラストを迎える。
画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)