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【漫画】穀物?バター?濃厚な「インコ臭」が飼い主を魅了する/トリ扱い説明書

  • 2022年7月8日
  • Walkerplus

コロナ禍でペットの需要が高まっている昨今。特に小鳥は見た目のかわいさと、「散歩をしなくていい」「犬や猫と違ってしつけがいらない」など手軽に飼えそうなイメージもあって、人気を博している。しかし、「鳴き声が大きい」「問題行動を起こすためトレーニングが必要」といったケースもあり、「思っていたのとは違う」との理由から、手放してしまう人もいるのだとか。

そこでウォーカープラスでは、小鳥を飼いたい人や飼い始めたばかりの人に知ってほしい知識や注意点を伝える「トリ扱い説明書」をスタート。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん(@sinamomomomo)の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、わかりやすくお届けする。

今回は、特にファンの多いブンチョウとセキセイインコの違いについて。



ブンチョウ2羽とセキセイインコ1羽と暮らす鳥野ニーナさん。それぞれの愛らしさや共通点に加え、一緒に飼ううえでの注意点を、漫画で紹介する。

ブンチョウはおしゃべりができないものの、オスは機嫌の良い時や求愛する時にオリジナルソングを歌うという。メスだけでなく聞いた人間の心も、ぎゅっと掴まれそうだ。セキセイインコは、独特の体臭が特徴。濃厚な香りにハマる人が続出しており、もちろん鳥野ニーナさんもそのうちの一人。穀物やバターなど、個体によって香りもさまざまなんだとか。

なおブンチョウもセキセイインコも、トイレのしつけは難しいそう。フンはほぼ無臭だが、放鳥時には大切なものを片付けておいた方が良さそうだ。

■寄崎先生のエッセイ「鳥さんのトイレ事情について」
今回は鳥さんの飼育を考えるうえで気になっている人もきっと多い、「トイレ事情」についてお話しします。

■空を飛ぶための体のつくりが排泄物に影響
鳥さんは漫画にもある通り、空を飛ぶために体を軽くしようと頻繁にフンをします。飼い主が鳥さんに話しかけた時や、放鳥するためにケージをあけた時など、鳥さんが「これから動くぞ!」というタイミングで必ずフンをします。

ちなみに鳥さんの排泄物をフンと呼んでいますが、実は尿も一緒になっています。これは、鳥さん特有の体のつくりが理由です。鳥さんには排泄口というお尻の穴があり、その奥にクロアカというお部屋があります。クロアカには尿管、卵管・精管、直腸が開口していて、尿もフンも卵も、同じ排泄口から出てくるのです。

鳥さんの尿は、哺乳類と少し違います。人は体の中の老廃物を水に溶かし、尿として排泄します。しかし鳥さんの場合、老廃物を尿酸という水に溶けない物質にして排泄します。排泄に水を必要としないので膀胱の必要がなく、その分体を軽く保つことができるのです。ただし、鳥さんも水をたくさん飲んだ時には、液体の尿をすることも。なお健康な鳥さんの排泄物は、基本的に匂いはありません。

■鳥さんによってはフンをためる場合も
決まった場所で排泄を行う習慣がない鳥さん。特に小さい鳥さんはトイレトレーニングが難しく、放鳥するとおうちのいろいろなところにフンをしてしまいます。そんな鳥さんでも、フンをためることがあります。

一つ目は、サザナミインコなどによくみられる「きれい好き」タイプの鳥さんです。このタイプの鳥さんは、自分のケージを汚したくないのでフンをためて、ケージの外に出た時にまとめて出します。二つ目は、産卵や抱卵中のメスの鳥さんです。自分のフンで大切な卵を汚してしまわないよう、同じくケージの外に出た時にまとめて出します。ちなみに通常のフンと違ってためフンは、少し臭うことがあります。

このように鳥さんと私たちでは、トイレ事情もかなり異なります。なので一緒に暮らすためには「どうしてトイレトレーニングができないの?」と怒るのではなく、体のつくりや理由をきちんと知ることが大切です。

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