子供の世界では、どんなに小さなことでも「伝説」になってしまうもの。けれど、時には本当の伝説も生まれるもので……。小学生時代の同級生とその母が生んだ衝撃のエピソードを描いた漫画がTwitter上で反響を呼んでいる。
■メロンパンで生まれた「伝説」、悲しくも笑えるハイテンションな思い出
作者はダ・ヴィンチニュースで「カッラフルなエッッブリデイ」を連載するむめい(@mumei10101)さん。話題となっているのは、小学生時代の遊びの最中に起きたエピソードだ。
ある日の放課後、運動場と駐車場とを仕切る鎖を使って遊んでいたむめいさん。友達とともに鎖のあちらとこちらを「天国と地獄」に見立て飛び越えるという、なんとも小学生らしい遊びだ。
勢いよく飛びすぎてしたたかに転びながらも、その様子を「この学校の伝説になれるよ」と称賛されたむめいさん。すると、それを見ていた同級生の男の子が「なにが伝説や!!」と張り合おうとする。男の子は、鎖の上に片足で飛び乗るものの、やはりバランスを崩して思いきり転倒。そこに、「ナニヤッテルンヤァ!!」と、一人の女性が怒りの形相で近づいてきた。
女性は転んだ男の子の母親で、フィリピン出身の彼女は大けがに繋がりかねない遊びに「すぐシヌわ!!ヤメナサァイィィ!!」と猛烈に叱る一方、むめいさんたちの挨拶には「いつもお世話ナテマス～」と瞬時ににこやかな笑顔に変貌。「パン食ベルゥ??」とシール付きのパンをむめいさんたちに差し入れする優しいお母さんだが、男の子は「シール集めとるんや!!返せ!!」とむめいさんの手からパンをひったくってしまう。
それを見た母親は激怒。その怒りようは「イジワルしない!!仲良くシロヨ!!」と、持っていたメロンパンで男の子をフルスイングするほど。むめいさんはその勢いに圧倒されて言葉も出なかったという。
翌日、登校すると男の子の指に包帯が巻かれているのに気付いた。嘘かまことか、「昨日の一撃で折れた」と言うのだ。思わず「おい!!嘘やろ!?」とツッコミつつ、怪我をしているのは事実。
むめいさんは「メロンパンで骨折した」という男の子になんて声をかければいいのか分からなくなり、「すごいよ!!パンで骨折しとる人どこにもいないよ!!」「伝説のメロンパン骨折や」と“伝説”路線で盛り上げながら、昨日もらったパンのおまけシールをお見舞いに渡すという、ある意味傷口に塩をぬりこむ形でなぐさめるのだった。
同エピソードの投稿には7300件以上のいいねとともに、ユーザーからは「全コマやべえよ」「凄くて好き」「心あったまる話だけど、絵のインパクト強い」と、幼少期の思い出を彩るハイテンションな筆致への感想が寄せられていた。
