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伝統の記念切手やメダリスト切手の発行も!東京2020大会を支えた日本郵政の取り組みとは

  • 2021年12月24日
  • Walkerplus

東京2020オリンピック・パラリンピックを支えたパートナー企業の“知られざる裏側”を紹介するWEB動画『THE BACKGROUND』に日本郵政が登場。オリンピック・パラリンピック室 マネジャーの矢嶋あやか氏が出演し、今大会でのさまざまな取り組みについて振り返った。

■全競技をデザインした伝統の記念切手

日本全国にある郵便ネットワークを活用して、全競技をデザインした記念切手などで“大会の熱”を全国に届けてきたという日本郵政。「オリンピックの記念切手というのは、第1回のアテネオリンピックの頃から各開催国で発行されてきたんですよ」と矢嶋氏は歴史を振り返り、「私たちは今回も、オリンピック・パラリンピックで行われる55競技全てをデザインした記念切手を作製して、皆さまにお届けしてきました」と笑顔を見せた。

この記念切手を作成したのは、同社に所属するデザイナーたちだ。「全員で8名所属しているのですが“その全員が参加したもの”になります。全員参加で作製するというのは、普段はありえないことで、初めての取り組みでした」と矢嶋氏。「よく見ると、競技ごとに絵のタッチが少しずつ異なっていて。皆さん描き方がそれぞれ異なりますので、その差を見ていただくのも面白いかなと思います」と、デザインの見どころも教えてくれた。

■記念切手の作製には苦労も…

記念切手の作製にはどのような苦労があったのだろうか?矢嶋氏は「デザイナーたちの絵のタッチが異なるなか、それを1つの作品としても成り立たせなければならなかったところや、55競技全ての団体の皆さまと調整して、それぞれの絵がきちんと各競技の特徴を捉えているかという点を確認しなければならなかったところです」と回答。

また、描き分けが難しかった競技もあったそうで、「例えば、馬術はオリンピックで3種類、パラリンピックでもありますが、基本的に“馬と人”という素材は変わらないので、どういった場面を切り取ることで種目の違いを見せていくか…というところは、すごくデザイナーも苦労したというのを聞いています」とコメントした。

■「メダリスト切手」も!興奮をそのままにスピード発行

さらに同社は、今大会で「メダリスト切手」なるものも作った。これは、日本代表選手がメダルを獲得したら、その翌々日にフレーム切手を発行し、販売を開始するというもの。競技の様子や表彰台での様子を撮った写真を使用して作製したそうだ。

このスピード感が実現した秘訣を聞くと、矢嶋氏は「大会の盛り上がりや熱を、全国に即座に形にしてお届けしたいという想いです。切手になるということで、選手の皆さまにもとても喜んでいただき、協力していただけました。そのことも、スピード発行を達成できた要因だと思います」と回答。多数の切手が販売されたが、特にオリンピックでは野球、パラリンピックでは車いすバスケットボールの切手の売れ行きが好調だったという。

これらの取り組みのほかに、同社は、関係者用の郵便局も設置していた(メディア関係者が入るメインプレスセンターと選手村の2カ所)。「ここでは、一般的な郵便の引き受けや、先ほどのような記念切手の販売、ポストカードの販売などを行っておりました」と矢嶋氏。

「やはり海外から集まった方々は、今回、外に出られないということで、お買い物をする場所もなく、ある種“スーベニアショップ”のようなイメージで、今回作った切手や、和のデザインの商品を購入されていました」と、お土産需要で利用した人が多かったことも紹介。1万円程度の切手帳を10冊、20冊と購入する場面にも遭遇したそうで、「思い出作りの一環にも使っていただけたかなと思います」と振り返った。

■“大会の熱”を全国に届けるため、日本全国の郵便ネットワークを活用

コロナ禍により、同社も、もともと計画していた通りには運営できなかったそうだが、「選手たちが本当に真摯に競技に取り組んでいる姿を見て、どうしたら大会が終わるまでこの選手たちを支えていけるのか…と。そこに気持ちを切り替え、私たちも“そのとき、そのときできること”に真摯に取り組んでいこうとなりました。“大会の熱”を全国に届けるために、日本全国にある郵便ネットワークという私たちのツールを、今回の状況下のなかでもしっかり活用できたのかなと思います」と、今大会のサポートの原動力となった想いを明かした。

また、「全国の方々も、コロナ禍で選手たちを直接応援できないという環境でしたが、だからこそ、ネットワークを生かして、切手やはがきというもので“実体を伴ってメッセージを送れる”ということの強さを改めて感じることができました」と、自社の強みを生かせたことに胸を張った。

映像提供:NewsPicks Studios 
素材提供:日本郵政

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