
12月に突入し、街や商業施設など、あらゆる場所でイルミネーションがより一層輝く季節に。今年は密を避けながらも、家族や恋人、友達と一緒にイルミネーションを楽しもうと思っている人も多いのではないだろうか。
今回、フォロワーから寄せられた体験談をかわいらしいタッチのマンガで描く投稿がInstagramなどで大人気のしばたま(@shibatamaa)さんに、フォロワーから募集した「イルミネーション」にまつわるエピソードを漫画にしてもらった。
■イルミネーションを見ると思い出す、祖父母との心温まるエピソード
しばたまさんが描いてくれたのは、フォロワーのなおさんのエピソード。小さい頃から祖父母が大好きだったというなおさん。公園や駄菓子屋さんに連れて行ってもらったり、祖父母の家に泊まったりと、2人とたくさんの時間を過ごしてきました。
しかし、なおさんが大人になるにつれ、だんだんと一緒に出かける機会が減ってきてしまいます。
そんなある日、久しぶりに祖父から電話があり、「イルミネーションがきれいな所を見つけたんだ。一緒に見に行こう」と、大人になってから初めて外出に誘ってくれました。3人で出かけられることを、なおさんはとても楽しみにしていたそうです。
祖父が連れて行ってくれたのは、なおさんが学生時代に何度も通ったことがある小さなショッピングモール。
なおさんにとっては見慣れた景色でしたが、数年ぶりに祖父母と過ごせたこと、またきれいな景色を共有したいと思ってくれた気持ちがとてもうれしかったそうです。その時に3人で撮った写真を、フォトフレームに入れてプレゼントすると、2人は大喜び。今でも、2人の家に大切に飾られているのだそう。
それから数年後、結婚し、妊娠したなおさん。祖父母も、赤ちゃんを抱くのをとても楽しみにしていました。
しかし、赤ちゃんが生まれる1カ月前、祖父が突然体調を崩して倒れ、そのまま眠るように亡くなってしまいます。
祖父の遺影は、祖父母の意向で1年前にイルミネーション前で撮った写真を使用したのだそう。それから、毎年イルミネーションの季節になると祖父のことを思い出すというなおさん。きっと空から見守ってくれているのだと、とても温かい気持ちになるそうです。
■今回のイルミネーションエピソードについて、しばたまさんに直撃インタビュー
普段は、フォロワーから募集した「ゾッとした話」「感動した話」「ほっこりした話」「スカッとした話」などの体験シリーズや、オリジナルストーリーの「くまたま」、「きれいな世界」などを漫画で描いているしばたまさん。
今回のエピソードを選んだ理由や、自身のクリスマスの過ごし方などを聞いた。
――今回、このエピソードを選んだ決め手は何でしょう?
「どの世代の方にもほっこりしていただけるような、素敵なお話だと思ったからです!」
――エピソードを描くうえで意識したことを教えてください。
「お祖父様が亡くなってしまう話ではあるのですが、全体的に切なくなりすぎないよう、色合いなどに注意してあたたかいお話だということが伝わるようにしました」
――毎年定番のクリスマスの過ごし方があれば教えてください。
「家にこもって、予約しておいたケン●ッキーを食べまくるのが定番です!」
取材協力:しばたま(@shibatamaa)