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「ほとんどの観戦ツアーが中止に…」困難を乗り越え続けた近畿日本ツーリスト、旅行業のノウハウを東京2020大会で発揮できたワケ

  • 2021年11月29日
  • Walkerplus

東京2020オリンピック・パラリンピックを支えたパートナー企業の“知られざる裏側”を紹介するWEB動画『THE BACKGROUND』に、大手旅行会社の近畿日本ツーリストが登場。横浜支店の島村愛美氏が出演し、不測の事態が起こり続けた東京2020の舞台裏について語った。

■観戦ツアーだけじゃない。近畿日本ツーリストがサポートしたこと

東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーである同社は、公式観戦ツアーを「1番の軸」として準備していたが、今大会は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により1都3県で無観客開催に。ほとんどのツアーが中止になってしまった。

しかし、影では大会運営に大きく貢献。「縁の下の力持ちではないですけれど、実は当社は大会運営に関わる約130の案件に従事していました。私が携わったところで言うと、大会関係者の輸送業務の運営です」と島村氏。

■大会運営の大動脈。バス輸送の裏側

では、輸送業務とは具体的にどのようなものなのだろうか?島村氏は「各国選手団の選手村から各競技場・練習場へのバス輸送や、メディア関係者の24時間シャトルバスなどの運行をさせていただいていました」と回答。

「私は、野球とソフトボールの競技大会(全33試合)のあった横浜スタジアムの輸送業務を行いました。日本戦になると、関係者・VIPも増え、会場の近くまで市民の方々もいらっしゃったりするので、そこのご案内などは大変でした。この業務は、横浜支店のメンバー6人を中心にして、全て合わせると400人ほどの人員で回していました」と、大会バス輸送の舞台裏を語り、「この事業が決まってから実施されるまでの期間は2カ月ないくらいで。決まった瞬間は6人のメンバーで『やった~!』とハイタッチなどしていたのですが(笑)、それと同時に、さぁどうしようか…と。まずは400人の人材の確保が大変で、会社の垣根を超え、社外の人々にも本当に支えていただきました」と振り返った。

■現場は困難の連続だった

現場では予定外の出来事も起こったそうだ。「そもそも横浜スタジアム内の駐車場の数がすごく少なく、バスも留め置きができないという状況だったので、近隣の駐車場を借りながら運営をしていました。また、予定していたバスが来なかったり、想定していた以上に多くのバスが来たり…ということは毎日。しかし、ほとんどが添乗を経験している社員だったので、“自分自身の判断”で対応し、特に大きな混乱もなく大会を終えることができました」と、不測の事態にも数多く対応したことを明かしてくれた。

さらに、コロナ禍であったり、熱中症が懸念される真夏であったことも、苦労したことだったという。「毎日検温したり、体調不良の人がいないか飲み物などを持って見回ったり…。誰もが経験したことのないコロナ禍で、日々何かが起こるという状況においては、本当にメンバー間の情報共有が大切で。皆で意見を言い合ってやり遂げたという感じです」と、同社の強みである“現場対応力”で挑んだバス輸送について話す。

そして、東京2020大会で印象的だったことを聞くと、「無事に運営を終了できたことと、横浜スタジアムで開催された野球とソフトボールが両方、金メダルを取ったこと」とニッコリ。「本当に嬉しくて。携わっている社員や、東京2020大会組織委員会の方々、その他のスタッフの方々全員で喜んだのが印象的な出来事でした」とコメントした。

最後に「もともと当社はスポーツイベントにすごく力を注いできており、東京マラソンや世界柔道といったイベントにも関わらせていただいているのですが、東京2020大会は本当に今までにないほど大きな、最大級のイベントでした」と島村氏。「そんなイベントに携わらせていただいて身についたこのノウハウを生かし、もっとお役に立ちたいなと。今までの旅行業だけではなく、イベント運営でももっと私たちに関わらせていただいて、お役に立ちたいなと思っています」と、未来を見据えて熱く語ってくれた。

映像提供:NewsPicks Studios 
素材提供:近畿日本ツーリスト

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