サイト内
ウェブ

三品瑠香(わーすた)がミュージカル初主演「新しい私をお届けしたいと思います!」

  • 2021年10月7日
  • Walkerplus

ボカロ楽曲である「悪ノ娘」の曲のなかで描かれている物語をミュージカル化。新しいキャストを迎えての再演となる。2021年10月8日(金)から12日(火)まで、東京「草月ホール」にて上演される。

このミュージカルで、悪政で名高い王女・リリアンヌ(藍染カレン<ZOC>)に尽くす、双子の弟で召使いのアレンをW主演として演じる三品瑠香(わーすた)。個別取材には、黒のトップスに、白のロングスカートを合わせて登場。「取材していただくのでまだ着ていない服を選びました。透け感があって一瞬で気に入って買った服です。スカートはお気に入りで横がプリーツでヒラヒラしています。靴はローファーを合わせています!」と、楽しそうに語っていた。そんな三品瑠香さんに出演にあたっての意気込みを聞いた。

■これまで自分が舞台に出演するということはあまり考えたことがなかった
――まずは、本作への出演が決まったときの思いから聞かせてください。

【三品瑠香】出演のお話をいただいた時は、「なんで私なんだ?どこから私を見つけてきた?」と驚きましたが、私を選んでいただけたということで本当にありがたいと思っています。実は、これまで自分が舞台に出演するということはあまり考えたことがなかったのですが、やらさせていただけるのあれば、精一杯やりたいなと思いました。

元々、リリアンヌかアレンのどちらの役柄を演じるかは聞いてない状態で出演のお話をいただいていて、前作のDVDを観ながら、アレンに決まったらかなり大変だなと思っていたんですけど、見事にアレンに決まってしまいました(笑)。

――そして、今回は初舞台(ミュージカル)にして、初主演(藍染カレンさんとW主演)ということで、どう感じられていますか?

【三品瑠香】「私でいいのか?」と思いましたが、キャストの皆さんにも励まされていますので、「アレン、がんばります!」という気持ちでいっぱいです。

――男の子の役柄ですし、確かに大変そうですが、その分、演じ甲斐はありそうですね。

【三品瑠香】初めての舞台ですし、ミュージカルですので、お芝居と歌と殺陣と、やることがいっぱいあり過ぎて大変です。

■自分じゃない、アレンになりきるのは新鮮味があって楽しい
――上演が迫っていますが、稽古は順調ですか?

【三品瑠香】慣れないことばかりで、稽古に毎度、緊張しながら稽古場に向かっています。どんな感じになるのかというのを探りながら稽古しているんですけど、皆さんが細かく丁寧に教えてくださるので、しっかり身に付けていかなきゃって思って、必死にしがみついております。

実はこの取材のあとで、初めて粗通しを行うので、めっちゃ緊張しています。いまのところ3つぐらいのシーン毎に稽古を行ってきたんですけど、繋げてやるとなると、どうなるんだろうという感じです。ブロックをひとつ通すだけでも体力の消耗がすごくて、持つのかとちょっと心配なんですけどがんばります。

――お話を聞いているだけで緊張感が伝ってきますが、明るく元気にインタビューに答えていただいているので、きっと大丈夫だと思います。本番の仕上がりも楽しみにしています。

【三品瑠香】ありがとうございます。全力でがんばります。

――今回の作品について、見どころを教えてください。

【三品瑠香】とてもせつない、そして苦しくなっていく作品です。最初は楽しいアレンから始まるんですけど、段々と感情の起伏が激しく変わっていくようになります。その目まぐるしい変化を感じていただきたいと思います。

曲がとにかくいいんです。元々知っている曲も多かったんですけど、舞台のなかで披露するオリジナルの曲もかっこいいので歌うのが楽しいですね。

――公開されている衣装を見ました。金髪の髪形も男の子らしく短くなってますね。三品さんはかなり長い髪なのにすっかり短髪ですね。

【三品瑠香】はい。髪はしっかりと納めております(笑)。自分じゃない、アレンになりきるのは新鮮味があって楽しいですね。存分にかっこつけて行きたいなって思っています。

■歌詞を覚えるような感じで、台詞は音の流れで覚えた
――リリアンヌを演じる藍染カレンさんと共演してみていかがですか?

【三品瑠香】カレンちゃんとも仲良くなってきました。カレンちゃんはわりと静かなんですけど、私にくっついていてくれるので可愛いです。すごく仲良くしてくれます。近しい人種なんじゃないかなって思っています。

――アレンを演じてみて、役者として憑依するタイプだと感じましたか?

【三品瑠香】どうなんだろう。稽古で演じている映像を見せていただいているんですけど、自分にしか見えないですね。稽古中は衣装を着ているわけではないからかもしれません。

アレンが悲しんできている心境は、私とかけ離れてはいないと思ってまして、役を作り過ぎなくてもいいのかなって思って演じています。素で演じている部分もありますね。

――アレンと三品さんとの共通点はありますか?

【三品瑠香】私は他人の気持ちに振り回されがちなタイプですので、そこはアレンに近いのかなって思っています。

全然違うなと思うのは、悲しい感情を表に出したりはしないので、そこは違いますね。叫ぶシーンとかがあるんですけど、慣れないです。叫ぶシーンは、スタッフさんから「もっとがんばって!」と言われていますので、もうちょっと出したいと思っています。

――舞台のセットの様子を教えてください。

【三品瑠香】こんな感じの装飾になるというのは見せていただきました。壇が多かったですね。下手の上、下とか、壇上とか、出ハケが多くて6個あります。どこから出て、どこからハケるかを覚えるだけでもかなり大変で必死です。

――台本を渡されて、台詞を覚えていくというのも初めての経験だと思いますが、いかがでしたか?

【三品瑠香】台本を渡されて、アレンの出番にマーカーを引いたんですけど、引くところがいっぱいありました。

台詞は音の流れで覚えていきました。歌詞を覚えるような感じでしょうか。わりと昔から得意だったかもしれません。実は枕草子が全部言えるんです!でも本番で間違えることもあるかもしれないので、あまり自信満々には言いませんが、こんな感じで台詞は覚えられました。

長台詞がすごく多いので、逆に短い会話のやり取りの方が難しく感じます。お家のいろんなところでずっと台詞を言ってますね。前回のDVDを観ながら、台詞に合わせてみたりもしています。

――凄いですね。台詞を覚える才能があるんでしょうね!役者にむちゃくちゃ向いている方だと思います。今のお話で台詞をがんばって覚えられている様子がよくわかりますね。アレンを演じてみて難しい部分はありますか?

【三品瑠香】男の子ですので、声の感じが発してみると難しいです。発生の仕方や声質を気にして発していて、普段よりは少し低めに出しているつもりです。最後のシーンとかは男の子の感じが強く出てきますので、しっかりと声の発し方を分けられたらなと思ってやっています。

――初めての殺陣はいかがでしょうか?

【三品瑠香】私はダンスを長くやってきているので、殺陣は覚えられると思っていたのですが、全然覚えられなくて難しいですね。

避けるときの向きや剣の振り方など、普段使わない体の動き方なので、慣れないです。殺陣の初回の稽古の翌朝は、痛すぎてバキバキになっていて起き上がれなかったです(笑)。最近はそんなにひどくならなくなってきました。慣れてくるものなんですね。キャストのなかでも殺陣をやる人は少ないですし、男の子役ですので、かっこいいといっぱい言われたいですね!

■役柄と向き合っていくうちに大変だと思いながらもどんどん楽しくなってきている
――わーすたを離れてひとりで出演されてみていかがでしょうか?

【三品瑠香】グループでの活動が多いので、ひとりで現場に向かうというのはすごい不安です。

――2021年11月26日(金)にわーすたの写真集『わーすた旅行記』(徳間書店刊)が発売されますね。

【三品瑠香】メンバー(坂元葉月)が卒業するので、最後の思い出みたいな感じで、みんなでグランピングをしに行った様子が収められた写真集です。山の中で撮影したんですけど、雨も降らなかったし、暑かったですね。メンバーみんなでただひたすら楽しんでいたので、どんな感じに出来上がっているのか楽しみです。

――これまで、見せたことのない三品さんの新しい魅力がを見られるミュージカルになりますね。

【三品瑠香】アレンという役柄と向き合っていくうちに、大変だと思いながらもどんどん楽しくなってきています。人としてもまた一歩成長したのかなって、自信には繋がっています。これまでもいろいろなことをやらせていただいてきましたが、お芝居を見せるのは初めてですので、新しい私をお届けできたらなと思います!

――迫力ある殺陣も楽しみにしております。最後にメッセージをお願いします。

【三品瑠香】毎日、お腹が痛いくらい一番、私が緊張してしまっているんですけど、でもそんなことも感じさせないぐらい、繊細なアレンを皆さんに理解してもらえるお芝居ができるようにがんばります。精一杯努めてまいりますので、楽しみに待っていてください!殺陣も歌もダンスもがんばっていますので、期待してください!

撮影・取材・文=野木原晃一

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.