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「鉄道好き芸人」のYouTuber鈴川絢子さんに注目!親子で楽しめる鉄道動画が人気

  • 2021年1月7日
  • Walkerplus

「鉄道好き芸人」として、YouTubeへの動画投稿やTV、イベントなどで活躍する鈴川絢子(すずかわあやこ)さん。開設する『鈴川絢子チャンネル』では鉄道関連や親子でのおでかけ動画が好評で、チャンネル登録者数86.2万人(2020年12月時点)と人気を集めている。

■鉄道はエンターテインメント性にあふれた乗り物

鉄道系YouTuberになったきっかけや一番好きな鉄道などを、鈴川さんに聞いてみた。

―鉄道を好きになったきっかけを教えてください。
「母親が航空関係の仕事をしており国内外問わず頻繁に旅行へ行く家庭で育ったため、鉄道そのものというよりは、旅行全般が昔から好きでした。

そして中学生の頃、『歌う電車』とも呼ばれる京浜急行電鉄さんのシーメンス社製VVVFインバータの音を聞き、それがわざと音階に聞こえるように作られていると知って、鉄道はただの移動手段ではなくすばらしくエンターテイメント性にあふれた乗り物なんだと、興味がより一層強くなりました」

ー一番好きな鉄道とその魅力は?
「地元・千葉県を走る京成電鉄です。中学、高校では金銭的に余裕がなく、また運動部に所属していたので『乗り鉄』などの活動をする時間もなく、毎日の通学で利用する京成電鉄が唯一の鉄活でした。

京成電鉄は沿線に空港、動物園、住宅街、学校、商業施設、昔ながらの下町などがある『ザ・私鉄』で、かっこいい特急車両のスカイライナーや相互乗り入れをしている各社のバリエーション豊富な車両たちを楽しむこともできます」

鈴川さんが作った京成電鉄のオリジナルソング「今日も京成は走っていく」は、知識やうんちく、そして鈴川さん親子の京成電鉄に対する愛が詰まった1曲となっている。

―「ナニ鉄」ですか?
「『〇〇鉄』はもはや何でもアリ、言ったもん勝ち的な感じがあるので、配信鉄、交通系ICカード鉄、車内空調鉄、ママ鉄と名乗ることが多いです。交通系ICカード鉄に関しては、「Suica」や「ICOCA」などといった交通系ICカード全国相互利用サービス対象のものではない、かなり限られた地域や路線でしか購入・使用できないようなカードを主に集めています」

■リアクションや規模感などがおでかけの参考になると好評

動画再生回数や高評価が一番多かったもの、鈴川さんが最も気に入っている動画と、その理由も教えてもらった。

まずは、動画再生回数が一番多い『トーマスタウン新三郷に行ってきた 再訪2017』(再生回数3378万回/2020年12月時点)。屋内型テーマパーク「トーマスタウン新三郷」の乗り物やカフェなど施設内を、鈴川さんのお子さん(当時3歳)と一緒に楽しみながら紹介している。

「国や世代を問わず世界的に人気の『きかんしゃトーマス』を、当YouTubeチャンネルでも玩具などさまざまなテーマで動画をアップしています。トーマスの世界観やアトラクションを楽しめる屋内型テーマパークを親子で実際に体験しているこの動画は、子どものリアクションや施設の規模感など、おでかけの参考としてご視聴いただいている部分が大きいのかなと思います」

■プラレールの大きなレイアウトが圧巻

続いて、高評価が一番多い『プラレールきかんしゃトーマスシリーズの持っているセットをいっぱいだしてみた2017』(高評価3205/2020年12月時点)。家にある「きかんしゃトーマス」シリーズのプラレールをつなげた、大きなレイアウトはなかなかの迫力だ。

「大人気の玩具『プラレール きかんしゃトーマスシリーズ』を、家にあるたくさんの関連車両や情景を使い、大きなレイアウトを作ってみました。プラレールの動画に関しては、『壮大なレイアウト』『たくさんの車両を走らせる』といった内容のものが長期間継続して何度も視聴される傾向にあり、この動画は高評価が多いのかなと思いました。

この『いっぱいだしてみた』はトーマスプラレールだけでなく、プラレール、カプセルプラレール、トミカなどでシリーズ化して毎年のようにアップしていて、やはりどれも人気の動画となっています」

■レトロ遊園地の乗り物に親子で大興奮!

そして、鈴川さん自身が一番気に入っているのが『日本一乗り心地の悪いカーレーターに乗ってきた』。兵庫県の須磨浦山上遊園にある『日本一乗り心地の悪い』と言われる「カーレーター」などに乗って、お子さん(当時2歳)と一緒にたっぷり遊ぶ内容の動画だ。

「兵庫県神戸市の須磨浦山上遊園にある、施設自らが『日本一乗り心地の悪い乗り物』と自称している『カーレーター』に親子で乗りに行った動画です。ベルトコンベアで運ばれているような、確かに乗り心地が良いとは言えないカーレーターの魅力を動画でも伝えることができ、さらにロープウェイや観光リフト、回転展望閣などの楽しい乗り物や建物がたくさんあって、撮影時には子どもも私も大興奮でした」

■音質・画質は大前提に、親目線の動画を

親子で楽しめるコンテンツが豊富な『鈴川絢子チャンネル』。YouTubeをはじめたきっかけや動画作成の工夫なども聞いてみた。

―YouTubeをはじめたきっかけを教えてください。
「2013年7月頃開始しました。所属事務所の吉本興業で、若手芸人を中心に50組ほどが一斉にYouTubeを始めることになり、オーディションを受けて合格しました。元々私は、ニコニコ動画やニコニコ生配信で鉄道関連の動画配信をしていたので、海外からの視聴者も多いYouTubeでは日本の鉄道の魅力や、自らの興味・関心のある事柄についてよりグローバルに発信していければと思いました」

―動画作成時の工夫点やこだわりは?
「まず大前提として、動画の音質、画質は、ちゃんと動画の内容を楽しむことができる一定以上のレベルになるように、撮影機材などは特にこだわっています。私のチャンネルは幼児、そして子どもを持つお父さんやお母さんたちに多くご視聴いただいているので、言葉遣いや内容など、親目線で見ても安心して子どもに見せられる動画作りを心がけています。

また、息子たちが出ている動画に関しても、特にセリフを決めたりはせず、等身大の自然なリアクションをそのままお伝えするようにしています」

―ご家族での活動や役割について教えてください。
「主に動画の撮影・編集は、吉本の養成所で同期だった映像ディレクターの夫が担当しています。もともと仕事というより、日記や生活の一部のような感覚でYouTubeをやっていたので、自身の妊娠、出産、子育てにともない、子どもたちも自然と動画に出演しています。

もちろん子どもたちに出演は強制させていませんが、最近では長男が『これ撮ったらいいんじゃない?』『こうしたほうがいいよ』と企画や撮影に関して提案してくれることも増えてきました。子どもたちと一緒にYouTubeをやっている以上、親の責任としてプライバシーを守ることには特に注意を払っています。

YouTubeをメインに活動していると、仕事の時間や場所を自分たちで自由に決められることが多いので、家族での時間をたくさん取ることができ、より育児や教育に力を入れられるのがすごくありがたいです」

―視聴者からの反響で印象に残っているものを教えてください。
「やはり家族でのお出かけの参考にしていただくことが多いようで、私たちの旅行の行程をそっくりそのまま再現されているご家庭もあるようです。さらに私たちの動画を毎日のように観ているので、実際に会ったこともないうちの息子たちを、まるでリアルな友だちのように思ってくださっているお子さんたちが多いと聞いて、YouTubeの影響力の凄さを改めて感じました。

また、世界各国で利用されているYouTubeならではだと思ったのは、旅行先の海外で、現地の方に『いつも観ています』と声をかけていただくことが数回あり、普通に生活をしていたらまずありえないような体験なのですごく驚きました」

■オリジナル楽曲や書籍にも注目!

鉄道系YouTuberとして活動する一方、オリジナルの鉄道ソングの配信や鉄道ファン初心者向けの書籍も刊行。

オリジナル楽曲は第1弾『ふみきりのうた』(2018月7月21日配信)に続き、第2弾『ダブルデッカー』を2020年12月23日に配信された。親子で歌える楽しく明るい鉄道ソングだ。

また、鉄道の楽しさを教えてくれる『鉄道多め。-関東編-』(ヨシモトブックス)と、こどもと行ける電車スポットを紹介する『鈴川絢子とちっくんの東京電車さんぽ』(JTBパブリッシング)といった書籍も鉄道初心者向けとして好評だ。

鈴川さんは「2021年の春には長男が小学校入学、次男が幼稚園入園と、私生活でも大きな転機があるので、今後の動画制作にも変化があるかと思います。また、さまざまな乗り物や機械を自分で動かせるようになりたいので、各種免許取得にも挑戦していきたいです」と今後の展望を話した。

取材・文=下八重順子

※チャンネル登録者数、動画再生回数などは2020年12月22日時点のものです。

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