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「チョコ部」ってなに?インスタライブから誕生、“爆売れスイーツ”のなぜ

  • 2020年11月20日
  • Walkerplus

「チョコ部」をご存知だろうか?バームクーヘンなどが人気の洋菓子店「クラブハリエ」のショコラティエとそのファン、つまり、チョコを愛し、チョコに愛される人たちで、2021年のバレンタインのお菓子を開発するプロジェクトのこと。このプロジェクトで最初に開発されたお菓子が、即日完売となった。その人気の秘密は何なのだろうか。

「チョコ部」は、クラブハリエの代表取締役社長であり、グランシェフも務める山本隆夫氏と、ショコラティエの原田誠也氏が中心となり結成された“部活”。新型コロナウイルスによる自粛期間中、山本社長がインスタライブを始めようとしたことから始まった。

はじめはお菓子について話ができる場所、多くの人にクラブハリエのことを知ってもらうための場所としてインスタライブをスタートさせた。そのなかで「自粛期間中、大変な思いをされている皆さんに楽しんでいただきながら、何か喜んでいただけることができないか」と考えるように。インスタライブの視聴者と一緒に商品開発ができたら面白いのでは、ということになり、実際に商品を作り出すまでになった。

インスタライブは、毎回100人から150人が視聴しているという。ライブの中でまず“チョコ部”が発足。命名したのは視聴者だった。そして、ロゴを決め、商品について意見を交わしていくことになる。

“チョコ部”がスタートしてから約半年。パッケージデザインなども視聴者の投票により決定し、初の商品「ピスタチオサンド」が誕生した。“部員”たちと一緒に開発した「ピスタチオサンド」は、「期待している人たちの想像を超える美味しいものにしたい」と、ピスタチオ感をしっかり出すことや味のバランスにこだわり開発された。

こうしてできあがった「ピスタチオサンド」は、10月1日に発売をスタート。あっという間に売れて即日完売となった。再販のリクエストも多かったことから、同15日にインスタライブを行い再度販売したが、アクセスが殺到。しばらく繋がらない状況となり、約15分で300個がまたも完売となった。

これだけの反響をもたらした理由は何だろうか。「インスタライブで商品開発を行ったことがネットニュースなどで取り上げられ、話題となったことも理由だと思います」と話すのは、広報の水森貴文氏。それ以前に、商品そのものの魅力もある。

「イタリア産のピスタチオを使用した斬新なサンドイッチ型の新商品ということで話題になりました。希少なピスタチオを使っているため、限られた数しか作れないということもありますが、インスタライブを通じて商品の魅力が伝わったこと、人気のピスタチオをたっぷり使っていること、数量限定で店舗での販売予定がない希少な商品であることなどから、即時完売することに繋がったのではないでしょうか」と水森氏は話す。

現在も1カ月に2回ぐらいのペースでインスタライブは継続している。そして、うれしいことにバレンタインの商品として、「ピスタチオサンド」を販売しようという計画があるそうだ。「たくさんの支持してくださる方々に応えたいという思いから、何かしらできないかと思案しています。楽しみにしてください」と水森氏。

今年は新型コロナウイルスの影響で、誰もが予想していなかった大変な状況になった。そんな中、絶対必要というわけではないが、お菓子は普段の生活に楽しさや癒やしを与えてくれる。インスタライブを通じて作り手と食べ手の思いが重なり誕生した「ピスタチオサンド」。今後についてはバレンタイン期間中の限定販売が決定。発売が楽しみだ。

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