いま、巷に溢れるフリー素材のなかで「マッチョ専用のフリー素材サイト」なるものが注目されはじめている。実際、9月5日に当サイトの最新素材がSNSで紹介され、2万9000リツイート、15万以上の「いいね！」を集め話題となった。
ウォーカープラス編集部では当サイト「マッスルプラス」を運営するAKIHITOさんを取材し、“マッチョ専用のフリー素材”をはじめた理由や、多くの会社や個人に活用されている現状について聞いた。
■「こんな素材使えないよ！」というマッチョの写真だけを厳選
マッチョフリー素材とは「マッチョだけがモデルをしている“筋肉専門”のフリー素材サービスです」と明確に回答してくれたAKIHITOさん。素材は“あり得ないようなシチュエーションにマッチョがいる”という特異な設定で、『こんな素材使えないよ！』というマニアックなフリー素材を取りそろえているという。
もともとこのサービスをはじめた理由について、「資料作成や記事を書く際、たまに筋肉やマッチョの素材が必要なことがあると思うのですが、意外とマッチョ専門のフリー素材が少なかったんです。せっかく作るのであれば、使用する方やそれを見た方が思わず笑ってしまうようなものにしたい」と考えたようだ。だからこそ、「『こんな素材使えないよ！』というマッチョの写真だけを厳選しています(笑)。『日常に筋肉でスパイスを』という思いも込めて『マッスルプラス』というサービス名にしました」と笑顔で解説してくれた。
先月公開した『海のマッチョ』シリーズに続き、少しテイストを変えた『海のマッチョ』シリーズ２を公開したばかりのAKIHITOさん。これまでは福岡での撮影だったが、今回は横須賀の無人島・猿島で撮影をしたとのこと。
「今までマッチョ役は私ひとりでしたが、今回は４マッチョです。素敵なロケーションだったので『青春ぽいことを全力で！』というコンセプトで撮影しました。その結果、“中二病”感全開のフリー素材がたくさん撮れてしまいました(笑)」
今回、15万以上の「いいね！」が集まった写真素材については、マッチョメンバーのSosuke(@s_ichinohe321)さんが昔見た“中二病”っぽい写真を再現したもの。「今回バズったのは主人公の前に立ちはだかる敵に向かって一撃を放つという設定の写真です。このフリー素材を見た皆さんが、写真からイメージした設定をSNSで共有したことでバズったのだと思います」と、今回の反響についてAKIHITOさんは分析した。
■最近は企業の求人広告に続々使われているが、その効果は…？
では、マッチョ専用フリー素材は一体どんな人たちに利用されているのだろうか？
「イラストレーターさんや作家さんにご利用いただいています。最近は企業の求人広告に続々と使われていますね。効果がどうなのか気になりますが…(笑)。あとは一般の方がエフェクトを付けてGIF動画のようにしたり、背景を入れ替えて巨人が戦っている画像にしたりと面白い作品をたくさん作っていただいています。それがSNSで拡散され、たくさんの人を笑顔にしているのではないかと思います」
さまざまなメディアに取り上げられ、マッチョ専用フリー素材が仕事の広がりを生んだと語るAKIHITOさん。「マッチョ専用フリー素材をきっかけに『筋肉紳士集団ALLOUT』(男性マッスルパフォーマンス集団)の活動にも興味を持っていただき、取材や企画出演の依頼も増えています。企業さんとのコラボのお話などあったりと、フリー素材冥利に尽きますね」
さらに、海外メディアからの取材依頼もきているとのこと。ALLOUTを海外の人にも知ってもらい、「筋肉紳士」がよりグローバルスタンダードになるよう今後も“筋肉質”な企画を続けていくと、AKIHITOさんは前だけを見据えて語った。
取材協力：AKIHITO(@AkihitoAll)
