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玉木 宏、撮影中断を経て臨んだドラマへの思いを語る!

  • 2020年8月24日
  • Walkerplus

衝撃的なプロローグから初回を2時間スペシャルでスタートしたドラマ「竜の道 二つの顔の復讐者」。スピーディ&スリリングな展開で引き込みながら、物語はいよいよ後半へなだれ込む。作品は、養父母を死に追いやった運送会社社長への復讐を誓った双子の兄弟を描くサスペンスドラマ。

復讐のために心を捨て、顔も名前も変え、裏社会に身を投じる主人公・竜一を玉木 宏が演じている。竜一の弟で、運送会社を監督する国土交通省のエリート官僚として権力を掌握していく竜二には、玉木と初共演の高橋一生。

このドラマは当初4月14日スタート予定だった。が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、撮影は4月上旬から約2か月間の休止を経て6月から再開。玉木が、作品や高橋との共演について、また休止期間や撮影での思いを語ってくれた。

■撮影がストップし自粛生活へ
みなさんそうだと思いますけど、人生の中で、まさかあのような時間が来るとは思っていませんでした。撮影は、あと半日頑張れば1話は全部撮り終わるというタイミングだったんです。そのさなかでストップせざるを得なくなって、一度スイッチを入れたものが急に待機状態の感じに。

いつまで続くのかもわからないので、しばらくスイッチを半分入れっぱなしの状態のまま2週間が過ぎて。そのころから長くなりそうだとわかって、パツッと1回気持ちをオフにしました。

■自粛中はどのように?
ただ自粛生活を粛々と。1日に1回1時間ぐらい散歩して、3日に1回スーパーに行く…。これがいつまで続くのだろうと思いながらそういう生活をしていました。でも、休んでいる期間に再放送のドラマや動画系をたくさん見て、エンタメやドラマの大事さ、僕は演じる側としてちゃんと届けたいという思いがありました。

ようやくめどが付いたのが、緊急事態宣言が解除しそうだという、5月の最終週ぐらいです。6月に入ったら撮影を再開しますというアナウンスが来て、改めて台本を開きました。

■台本は?
緊急事態宣言が明ける直前ぐらいに最終話まで全部そろいました。結末までわかっている中で撮影するのは、単発作品でない限りなかなかないのでコントロールしやすいものではありますが、ストーリーが長い分、撮影が大変になるというのは、十分に見えていました。

■撮影は?
大変でした。通常の撮影期間より短い期間で全部取り終えなければいけない。あと、最終話のクライマックスを緊急事態宣言が明けて早めに撮ってしまったので、かなり引き算をしていかなければいけない…。撮影を再開できるのはうれしかったけれど、再開してちゃんとゴールまでたどり着けるのかという心配があり、まずは無事に誰も脱落せず撮影を終えることをずっと目標に掲げて臨みました。

作品が、未完の原作をすごく考えて台本を書いてくださったからこそ、中断はありましたがみんなの士気が高く、乗り越えられたんだと思います。

■作品と役柄について
テイストとして、すごく楽しいと思いながらやらせてもらいました。引いた目で見ると、主人公の描写は一般的には周囲のキャラクターによって変化させられて徐々に変わっていく、“受け身”が多いんです。でも、今回は主人公が攻める、攻撃が強く出ているチャレンジングな作品。キャラクターそれぞれも粒立っていておもしろい。その輪の中で大きなことが起こっていくので、見応えがあると思います。

展開が早くてスリリングなので、見逃がしたら、“復讐”の“復習”をしていただければ(笑)。

■【高橋一生さんとの初共演について】
阿吽の呼吸で、信頼してやらせていただきました。僕の芝居をしっかり感じ取って合わせようとしてくれる方だったので、その中で自然とすり合わせて行くという感じでした。2人で一緒に並んで歩くシーンを何回か撮りましたが、自然と歩幅や足並みがそろうようにとか、多分なんとなくお互いがそういうことを意識しながら臨んでいたので、兄弟役はとてもやりやすかったです。

これまで同世代で同性の俳優さんと一緒になることがあまりなかったので、刺激になりました。お互い積み重ねて来たものが違いますし、この先はまた別れていくので、その一瞬を大事にしたいと思いながらやっていました。

■見逃さないでほしいところ
竜一がいて竜二がいる。2人はコインの裏表のよう。表裏一体で一つになって、ターゲットを違う方向から攻めていく。でも、23年という長い時間をかけた復讐は一筋縄にはいかない。誰かを復讐すれば誰かを巻き込むことになるという葛藤もしっかりと描かれています。人間が人間を殺める苦しさとか、それをしたことでどうなるんだろうとか。また家族や兄弟の絆の再認識にもつながる作品になっていると思います。

■これからどんな展開に?

5話からは、美佐(血のつながりのない妹・松本穂香)が僕らの復讐劇の企てを察して、少しずつ入り込もうとしてくる。美佐にはなにごともなく普通に笑って暮らしていてほしいという2人の兄弟の願いがあるので、そこに関わってくるとそうではいられなくなってしまう。僕は一生懸命阻止しようとするけど、なかなかそうはいかない。身内が関わってきてしまうことの危険を感じながら、2人のペースがどんどん崩されていくのが見どころだと思います。

毎話クライマックスがありますし、初回の冒頭部分にどうつながるのか、楽しみにしていただければうれしいです。

たまきひろし●1980年、愛知県生まれ。98年に俳優デビュー。01年に映画「ウォーターボーイズ」で注目され、数多くのドラマや映画で活躍中。13年には「ホテル マジェスティック~戦場カメラマン澤田教一その人生と愛~」で初舞台初主演。10月期には主演の連続ドラマ「極主夫道」(読売)が控える。「玉木 宏 PREMIUM WEB」(www.tamakihiroshi.com)内、限定ページでは自身撮影の動画も公開中。

TV
「竜の道 二つの顔の復讐者」

日時:毎週火曜日21:00~21:54(カンテレ)
原作:白川 道「竜の道」(幻冬舎文庫)
脚本:篠﨑絵里子、守口悠介
出演:玉木宏 高橋一生 松本穂香 細田善彦 奈緒 今野浩喜 渡辺邦斗/西郷輝彦(特別出演)/松本まりか 斉藤由貴 遠藤憲一 ほか

取材・文=高橋晴代/撮影=西木義和
ヘアメイク=渡部幸也(riLLa)/スタイリスト=上野健太郎

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