大葉(青ジソ)や茗荷(ミョウガ)など、夏の香味野菜が美味しい季節になりましたね。香味野菜は食べたいけれど、1パック買っても使い切れず、いつの間にか野菜室でしおれていることはありませんか?
薬味と思うと使用頻度が減ってしまいますが、香味野菜はどんなお料理にも合います!
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して17年の美養フードクリエイターである筆者が、美味しいだけでなく、夏に食べるべき理由のある香味野菜をしっかり使える活用法をご紹介します。
東洋医学では、大葉、茗荷、ショウガなどの香味野菜は、発汗を促して体内に溜まった余分な熱や水分を体外に排出する働きがあるとされています。
食べたときは、身体が余計に暑くなったように感じるかも知れませんが、その暑さで発汗することにより、余分な熱や水分が排出されます。
夏の暑さで、身体がほてる方、むくみやすい方は、積極的に香味野菜をとりましょう。
湿度と気温が高くなると、食欲が落ちてしまう方が多いですよね。食欲がないからと、冷たいものばかり食べていたり、偏った食生活をしていると、栄養不足から余計に身体が疲れてしまいます。
香味野菜の香りで食欲を刺激して、栄養バランスの良い食生活を心掛けましょう。
コップに1cmくらい水を張り、お花のように大葉の茎の部分を水に入れて、冷蔵庫で保存します。乾燥しないようにラップをしておけば1週間以上もちます。
濡らしたキッチンペーパーでくるみ、タッパーなどに入れて野菜室で保存します。4〜5日はもちますが、茗荷は中央部から傷んでくるので、できるだけ早く使いましょう。
ショウガも茗荷のように濡らしたキッチンペーパーにくるみ、タッパーで保存します。ショウガは2〜3週間持ちますが、過度な湿度は痛みの原因となるので、タッパーの蓋はピッタリと閉めず、少し開けておくくらいが良いでしょう。
お豆腐、麺類だけでなく、お味噌汁や納豆の薬味にも使ってみましょう。
野菜炒めの仕上げに、コショウの代わりにショウガをすりおろすのもおすすめです。
肉系の炒め物の仕上げに、刻んだ大葉や茗荷を添えても美味しいですよ。
香味野菜は、和食にだけ使っているとあまりがちです。洋食にも活用してみましょう。
たとえば、トマトソースのバジルの代わりに大葉を使っても美味しいですよ。
サラダのセロリの代わりに茗荷を使いましょう。思っているよりたくさん美味しく食べられます。
ドレッシングに、すりおろしショウガを入れてみましょう。
夏の暑さから身体を守る香味野菜。いろいろなお料理にたっぷり使って、元気に夏を乗り切りたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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