毎月の白髪染めが何年も続くと白髪染めのカラーバリエーションの少なさに飽きてきたり、髪や頭皮への負担が気になったりすると思います。
ヘアジャーナリストの筆者が、大人女性にぜひトライしてほしい「ハイライトで行う白髪染め」についてご紹介します。
「ハイライト」と聞くと、“髪に立体感を与える”というイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。ハイライトとは、全体的に元の髪より明るい色味を筋状のラインで入れて、立体感や躍動感を与えたデザインテクニックです。
一色塗りのワンメイクに比べてメリハリが出るため、ボリューム感アップが叶います。ヘアアレンジをすると独特なニュアンスが出るので、外国人風のゆれ感や無造作感を与えてくれます。
エイジングにより髪のハリ・コシを失ったり、ボリュームダウンした髪にも華やかさが加わるので、大人こそとり入れたいヘアテクニックといえるでしょう。
今の髪状態を把握しきちんと計算されたハイライトなら、白髪を上手にぼかしつつペタンと見えやすい大人髪に立体感を与える効果に長けています。
日本のヘアカラー業界を牽引するヘアサロンの「カキモト アームズ」では、あえてチラホラ白髪は染めず、白髪周辺にハイライトを混ぜることで白髪そのものもハイライトの一部にしてぼかすというオリジナルテクニックが話題です。
このテクニックなら伸びてきたハイライトの根元だけをリタッチすればよいので、カラーによる髪全体へのダメージを軽減させることができます。長期的に行う白髪染めの負担が大幅に減ると考えられるでしょう。
画像提供・カキモト アームズ
画像のようにチラホラ白髪がある髪にあえて白髪を外しながら周辺にハイライトを施すと、白髪もハイライトの一部と化して気にならなくなります。
画像提供・カキモト アームズ
画像は、白髪を生かしバランスをとりながらハイライトをブレンドする、カキモト アームズオリジナルのグレイカラー。白髪を完璧に染めて隠すのではなく、ハイライトでぼかしてカモフラージュすることで白髪でも明るい自然なカラーを楽しめると好評です。
細く入ったハイライトカラーで平面に見えやすいボブにも軽やかさが加えられ、白髪も目立たないのが特徴です。
画像提供・カキモト アームズ(担当・LaLa terrace MUSASHIKOSUGI店 太田 桂子さん)
ベースはセピアベージュ。白髪部分が目立たないよう細めのハイライトをブレンドしているため、毛流れに沿ってキラッと輝くハイライトが立体感を高めます。
画像提供・カキモト アームズ(担当・自由が丘クレオ店 吉沢 圭太さん、中薗 祐介さん)
特に40代、50代の白髪が気になって仕方がない人におすすめの脱白髪染めスタイルです。明るめのハイライトを細かく入れ、あえて白髪を染めずにぼかすカラーリング。
白髪が伸びても気になりにくいので、白髪染めの回数も減らせます。
画像提供・カキモト アームズ(担当・LaLa terrace MUSASHIKOSUGI店 林 麻美さん、太田 桂子さん)
イエベ肌に合うオークルベージュのカラーにハイライトを入れることで、白髪が目立ちにくくなります。透明感も生まれて、肌もパッと明るい印象になるでしょう。
画像提供・カキモト アームズ(担当・LaLa terrace MUSASHIKOSUGI店 太田 桂子さん)
ハイライトのブレンドによる多色カラーは、白髪もカラーの一部に見えるのが魅力。まとめ髪の時もニュアンスが出ておしゃれな雰囲気になりますよ。
画像提供・カキモト アームズ(担当・LaLa terrace MUSASHIKOSUGI店 太田 桂子さん)
顔周りや、つむじにチラホラ白髪が気になる人は、ヘアスタイルの表面にハイライトを入れると白髪を染めることなくおしゃれで透明感のあるカラーが楽しめます。
画像提供・カキモト アームズ(担当・自由が丘クレオ店 小川 愛さん、飯田 真弓さん)
白髪の比率が約50%の髪に、細かいハイライトを混ぜて白髪をボカしたデザインです。まるで、パリのマダムのようなクール感は、これからの大人髪のお手本となるでしょう。
ハイライトで作るダメージレスな白髪カバーをご紹介しました。白髪をハイセンスに昇華するには、確実な技術をもつサロン選びも大切です。専任のカラーリストがいるヘアサロンなど、カラーに特化したお気に入りのサロンを見つけることも重要です。ぜひ、参考にしてみてください。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
【関連記事】
・白髪を増やしたくない!今すぐできること3つ
・今っぽく若見えに!40•50代がすべき髪型6つ
・ゴム1本でできる!40•50代向けヘアアレンジ4つ
・ドライヤーで汗だく?プロ直伝「美髪に仕上がる時短ドライ術」
【参考】
※協力/カキモト アームズ