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29日にかけて災害級大雨の恐れ 「線状降水帯」発生の可能性も 交通影響にも警戒

  • 2024年5月27日
  • tenki.jp

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台風1号+前線によって、明後日29日にかけては広い範囲で「警報級の大雨」となる恐れ。また、今夜から明日28日日中にかけては、鹿児島県(奄美地方を含む)と宮崎県で「線状降水帯」発生の可能性も。災害級の大雨に厳重な警戒が必要。雨風が強まり、明日28日から交通に影響も。

台風1号「強い」勢力で29日に大東島地方に接近

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台風1号が発達しながら北上中です。
午後3時現在、強い台風1号は、フィリピンの東を時速15キロで東北東へ進んでいます。台風は次第に速度を速めながら北上し、さらに発達する見込みです。

29日には暴風域を伴ったまま強い勢力で、沖縄の大東島地方に接近するでしょう。大東島地方では、明日28日からうねりを伴って波が高くなる見込みです。大雨や、暴風や高波に注意・警戒し、海岸付近には近づかないようにしてください。

台風1号は、30日は日本の南を北東へ進み、31日には関東の南海上を通り、日本の東へ進むでしょう。6月1日には日本の東で温帯低気圧に変わる見込みです。31日は、関東の沿岸部でも台風本体の雨雲がかかり雨や風が強まる可能性もあります。まだ予報円が広いため、最新の情報を確認し、今後の動きにご注意ください。

今年初「線状降水帯」発生予測 西日本は明日28日まで 東日本・東北は29日にかけて大雨災害に警戒

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今日27日、気象庁は、今年全国で初めて「線状降水帯」の予測を発表しました。
今夜から明日28日の日中にかけては、宮崎県や鹿児島県(奄美地方を含む)では、「線状降水帯」が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。

「線状降水帯」とは、発達した雨雲が線状にどんどん発生して、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することで作り出される、強い雨のエリアのことです。同じような場所で顕著な大雨が続くことから、甚大な災害が発生する恐れがあります。
これから暗い時間帯になりますが、夜間の大雨に厳重な警戒が必要です。今夜は停電時に備えた対策を行って、安全な場所でお過ごしください。

※「線状降水帯」の発生予測について、今年から地方単位での発表が、府県単位での発表に変わりました。当初は明日28日午前9時から新運用が開始される予定でしたが、災害級の大雨が見込まれたため、予定よりも早く本日27日午前11時から運用が開始されました。

予想降水量

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九州北部から東北にかけても本降りの雨となり、雨量が増える見込みです。状況によっては「大雨警報」が発表される可能性もあるでしょう。
西日本や南西諸島は明日28日にかけて、東日本や東北地方では明後日29日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。沖縄や九州南部、静岡県では大雨警報発表の可能性が高まっています。また、関東甲信でも、明日28日朝から明後日29日にかけて、雷を伴って激しい雨が降り、局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。

強まる雨や風によって、西日本から東日本の太平洋側では広い範囲で交通に影響が出る可能性があります。時間にはゆとりを持って、行動をしてください。大雨の最中に外出するなど、無理な行動は控えるのが賢明です。

明日28日午後6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
九州南部 300ミリ
近畿地方、四国地方、奄美地方 250ミリ
九州北部地方、東海地方 200ミリ
関東甲信地方 180ミリ
沖縄地方 150ミリ

29日午後6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
東海地方 100から200ミリ
関東甲信地方、東北地方 100から150ミリ
沖縄地方 50から100ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。今後発表される情報に注意し、危険な場所には絶対に近づかないでください。

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