
あこがれの芝生の庭。フカフカの芝生の上で、裸足でかけまわる子供たち。少し手間はかかりますが、下地からキチンとつくれば、夢ではありません。家族みんなで協力して、フカフカの芝庭をつくりましょう。

上記は、芝を張った直後の庭。これからフカフカの芝庭になります。
データ・用意するもの
・面積=約1坪
・日数=約1日(石灰散布後の養生期間除く)
・プロに依頼した場合の費用=約3万円
・自分でつくった場合の材料費=約1.2万円
■材料=芝苗2束、芝の目土30kg、元肥(草木灰、油粕、骨粉、各適量、石灰200〜300g)
■用具=スコップ、ジョレン、移植ゴテ、手袋、ハサミ、カッター、ふるい、木片
ポイント
★芝を張るのがかんたん
芝の庭をつくるには、タネをまく、芝を張る、の方法があります。ここでは、かんたんな芝を張る方法でつくっています。芝苗は、結束で販売されていて、1結束の目安が0.5坪です。必要量は、たとえば施工面積が3坪ならば、
施工面積(坪)÷0.5=6束
となります。
★下地づくりが大切
芝生を張る時は、下地づくりが一番大切です。土をある程度掘り、石や砂利をきれいに取り除きます。芝生を植えた時は平らだったのに、何年かしたらデコボコになってしまった…ということがよくあります。下地づくりに、どれだけ力を入れるかがポイントになります。
★養生する
離れた2点の水平を保つ時は、水糸を支柱に結び、水平器を使って水平を確認します。水とは水平の意味です。
芝はランナー(地下茎)でどんどん伸びるので、必要に応じて仕切りをします。次の写真はレンガの仕切りをつくっているところ。

仕切りのできあがり。こうしておけば、芝がのびていきません。

芝の目土は、ふるいを使うと、均一にまくことができます。

芝の張り方には、ベタ張り、目地張り、市松張りなどがあり、使用する芝の量や、芝庭ができあがる時間がちがってきます。はじめての方なら、目地張りやベタ張りをおすすめします。
芝庭のつくり方
01 芝生を張る場所を決め、ゴミや雑草を取り除きます。

02 雑草を取り除いた状態。

03 5cmほど堀り、埋まっている石や砂利もできるだけ取り除き、土をほぐします。

04 元肥として、油粕・草木灰・骨粉などを入れます。15cmぐらい堀り混ぜます。最後に石灰をまき、4~5日おきます。

05 肥料と土をよく混ぜ合わせます。

06 木片などを使い、肥料を混ぜた土を平らにならします。

07 芝生を用意します。

08 1枚目の芝生の位置を決め、押さえるように置いていきます。

09 ここでは目地貼りにします。芝生と芝生の間を3~4cmあけるようにして据えていきましょう。

10 はみ出す部分はカッターや園芸用のハサミを使ってカットしましょう。

11 芝生を据えた状態。

12 まず芝と芝の間から、芝の目土を入れていきます。

13 芝全体に平らにならすように目土を広げます。目土をよくすりこんで、芝と芝の間の段差がないようにします。

14 目土を入れ終わったら、たっぷりと水を与えます。

15 水をあげた状態。このぐらい目土を入れると、フカフカの目の詰まった芝生に育ちます。

16 完成!!土が落ちつくまではなるべく上に乗らないようにしましょう。根づく前にへこんでしまった部分は、芝生を持ち上げ、下に土を入れ平らになるようにします。水やりのコツは、与える時はたっぷりと!
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