国内ヒルトンのバーガーフェアに名護出身の料理人・山城さん考案メニュー

　名護出身でリゾートホテル「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」（本部町瀬底）の料理人・山城祥平さん考案のハンバーガーが現在、全国のヒルトンホテルで期間限定販売されている。（やんばる経済新聞）

　山城さんが考案した「スパイシーアイランドスマッシュバーガー」

　山城さんが考案したハンバーガーは、ヒルトンが毎年開催している社内料飲コンテスト「F & Bマスターズ」の日本・韓国・ミクロネシア地区決勝大会のバーガー部門の2025年大会で受賞した3品の一つ。いずれも商品化し、ヒルトン東京ベイなど国内のヒルトンホテル約20館で行われているフェア「グルメバーガーマンス」で販売している。5年前から同ホテルに勤務する山城さんは、同コンテストで国内外27人のシェフと競い2位に輝いた。3回目目の挑戦。「スパイシーアイランドスマッシュバーガー」で初の受賞となった。

　山城さんによると同商品は、「沖縄らしい南国感に仕上げた」というサルサ風のソースが特徴。ソースにはマンゴーと生トマト、ハラペーニョを使う。食べ応えを出すために牛肉のパティは2枚はさみ、ベーコンチップ、クリームチーズ、BBQソースなども重ね、食感や味のバランスも意識しているという。

　山城さんは「このコンテストへの挑戦は今回が最後と決めていた。全国のヒルトンで提供され、大勢の人に食べてもらえうれしい。突飛な発想ではなく、販売されることを見据え、仕込みやコストも考えた上で万人受けする味を目指し『今年こそは』と挑んだ」と振り返る。「これをきっかけに沖縄の食材にも興味を持ってもらえたら」とも。

　「通常提供しているクラシックバーガーとは異なり販売数が読めなかったが、予想の倍ほど出ている」とヒルトン沖縄瀬底リゾートの寺井睦アシスタントマネジャー。「沖縄らしい南国感とボリューム感のあるバーガーを宿泊客以外の多くの人にも味わってもらいたい」と話す。

　価格は3,500円。6月25日まで。