宇部の「グリシーヌ」が5周年で「バル」開催 多彩な食と音楽、アートで祝う

  • 2025年5月20日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 宇部のカフェ&ギャラリー「GLYCINES(グリシーヌ)」(宇部市浜町2、TEL 0836-39-9656)で5月24日・25日の2日間、5周年を記念したバルイベント「グリコロバル」が開かれる。(山口宇部経済新聞)

 会場の様子

 かつて病院だった3階建てのビルをリノベーションし、2020年にオープンした同店。オーナーの谷川涼子さんは、「父が営んでいた外科医院を再生し、全国の作家と地元の人々が交流する場にしたいという強い思いで開店した。当初は反対の声もあったが、文化拠点としてブレずに5年間積み重ねてきた」と話す。

 「カフェとギャラリーを併設することで、アーティストとお客様が身近に接する空間づくりができていると感じている。展示イベントなどを通して、遠方からのお客様が滞在中に宇部を観光し、この街を好きになってくださるなど、本当にやってきて良かったと実感している」と、これまでの歩みを振り返る。

 現在、同ビル2階には創作活動を行う人向けのシェアハウス「スパニッシュアパートメント」、1階にはレコード店「flowers of romance(フラワーズ オブ ロマンス)」やヒーリングサロン「そわか」が入居。今後、アロママッサージ店やカフェ&バーなどもオープン予定で、複合的な文化の発信拠点としての進化を続けている。

 今回のバルイベントは、新天町のコーヒースタンド「piccoro coffee(ピッコロコーヒー)」の店主・宮崎栄二さんとのコラボで実現する。谷川さんは「以前から親交のあった宮崎さんが1カ月ほどヨーロッパに行かれており、その旅で出会った美味しいピンチョスをぜひ提供してほしいと思ったのがきっかけ。思いつきだったが、宮崎さんが快く賛同してくれた」と話す。昨年7月に週末限定で初開催し、その後出店者を増やしながら、昨年10月と12月にも実施。今回は、5周年を飾る記念イベントとなる。

 24日は「前夜祭」と題し18時から、25日は12時からイベントがスタートする。出店するのは、民泊施設兼カフェ「NATAJIMA BASE」(ケバブなど)、ジェラート専門店「Gelateria Yawn」、「新月キンパ」、24日のみ出店の「ダルマヤ」(トウファ(豆腐花)、シードル、水出し中国茶など)。

 「ピッコロ コーヒー」がピンチョスやエスプレッソなどを提供し、「グリシーヌ」も、数種類の本格的なスリランカ風カレーや温かいフランスの家庭料理などを提供する。

 25日の10時から12時までは、特別な「ブランチ」タイムも用意する。カフェ担当であり切り絵作家の齋藤千鶴さんによる「パンケーキ」や、「ピッコロ コーヒー」による香ばしい「クロックムッシュ」を提供する。「アペロ(食前酒を楽しむ時間)から、食後のデザートまで、充実したラインナップとなっている」と谷川さんは胸を張る。

 両日とも多彩なゲストが登場する。24日には、能楽師で重要無形文化財総合指定保持者の大倉正之助さんが来場。25日には「フラワーズ オブ ロマンス」によるスペシャルライブが行われるほか、昨年11月にオープンした旧手術室を改装したレンタルスペース「オペ室」では、銅版画家・松本里美さんが「イングリッシュ・ティールーム」を開き、優雅なティータイムを提供する。

 谷川さんは「旧待合室をライブラリーに改装する計画も進行中。これからも既成概念にとらわれず、柔軟に発展させながら、宇部に新しい風を運び込んでいきたい。子どもの頃からこのビルの3階からの眺めが大好きだった。開放的で素晴らしい眺望の中で、鍋倉山の緑や美しい夜景を眺めながら、オープンテラスでのバルやブランチをゆっくりと楽しんでもらえたら」と来場を心待ちにしている。

 開催時間は、24日=18時~22時(入場料500円)、25日=12時~20時(入場無料、出入り自由)。

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