「令和7年度 みよし市水防訓練」が5月11日、境川左岸河川敷(みよし市西一色町)で行われた。(豊田経済新聞)
みよし・境川左岸で水防訓練 梅雨控え関係機関で水害対応確認
集中豪雨などによる洪水を想定したもので、ゲリラ豪雨や台風などによる水害時の被害の軽減と、日頃の防災意識を高めるため、毎年、梅雨を間近に控えたこの時期に行っている同訓練。当日は、尾三消防本部、みよし市消防団、みよし市職員、みよし市議会、みよし市災害支援協定を締結しているJAあいち豊田、三好郵便局など約200人が参加した。
訓練は、朝7時に緊急連絡網を通して市役所職員に参集の指示が出され、被災情報などの情報収集と樋門操作訓練が行われた。
参集指示が出されて1時間30分後の8時30分には、消防や行政、各団体の防災担当者らが境川左岸・河川敷の訓練会場に集結し、団体の代表者が、災害対策本部長である小山祐・みよし市長に参加人数の参集を報告。
続いて、土のうを使った「水防工法訓練」、水のうを使った「家屋内浸水防止訓練」、救命ボートの使用を学ぶ「救命ボート使用訓練」、「炊き出し訓練」などを行った。
このうち、自主防災会や市議会議員などを対象に行われた「家屋内浸水防止訓練」では、土のうの代わりとして簡単に作ることができる水のうを作る練習を行い、参加者は、市役所職員の指導の下、市指定のごみ袋で作った水のうを段ボールの中に詰めていった。
消防団員を対象に行われた「救命ボート使用訓練」では、尾三消防本部の職員の指導の下、救命ボートの組み立てから、川の中でボートを引いて歩くまでの訓練が行われ、参加者は道路などが浸水した際の歩行の難しさを体感した。
終盤には、みよし商工会建設部会による「大型土のう作成・設置訓練」を行い、1トンの土が詰められた大型土のうがトラックで会場に運ばれ、荷台に詰まれた土のうをクレーン重機で持ち上げ、川沿いに並べていく様子を参加者全員で見学。全ての訓練を終えると、参加者は訓練内容を振り返るなど、水害に対する防災意識を高めた。