昭和に時代を遡る体験を楽しむイベント「昭和ピクニック」が4月29日、「アルク」と「Yショップ石本酒店」(長崎市諏訪町)で行われる。(長崎経済新聞)
景観まちづくり団体「null長崎都市・景観研究所」が2015(平成27)年から毎年、「昭和の日」に昭和公園(長崎市昭和町)で行ってきた同イベント。今年は昭和100年となる年で、会場となる2店がある中通り商店街が400周年を迎えることから、同所での開催を決めた。
イベントには、「昭和の長崎の日常」をテーマに交流イベントやまち歩きツアー、SNS発信をする「まいにち長崎」と1993(平成5)年に「歩き目です−長崎おもしろ探偵手帳−」を刊行し、90年代に市民参加街歩きイベント「アルキメデス探偵団」を主催していた「長崎路上観察学会アルキメデス」も協力。昭和の家具や家電などを並べて昭和の団地を再現する昭和レトロ展示や、「まいにち長崎」による「昭和の思い出座談会」を12時から行う。メイン会場のアルクでは、「特製昭和弁当」や瓶コーラなどの飲食を用意。4月26日までの予約制で着物のレンタル着付けも行う。
中通り商店街には昭和の雰囲気が残る場所が随所にあることから、13時~15時に「昭和採集大冒険!」と題して撮影会を開催。参加者のファッションと一体となって昭和風の写真を目指す「昭和なりきり部門」と、中通りかいわいに残る昭和を探す「昭和採集部門」に分かれて競い、上位入賞者には「月と海」(茂木町)の宿泊券を贈る。
同団体代表の平山広孝さんは「『何気ない公園でも、コンセプトを持って楽しむことで遊びになる』という思いで続けてきたイベント。今年は昭和100年に当たり、中通りにとっても記念すべき年であることから、長崎の街を見続けてきた2団体の協力で拡大版として開催することになった。昭和を知っている世代にも知らない世代にも昭和の雰囲気を楽しんでもらえるのでは」と来場を呼びかける。
開催時間は12時~17時。参加無料。ドレスコードは「あなたが思う昭和のファッション」。