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長浜「山路酒造」(長浜市木之本町)の生酒が5月20日、「International Wine Challenge(IWC/インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」のSAKE部門・純米酒カテゴリーで「Silver(シルバーメダル)」を受賞した。(長浜経済新聞)
北国街道 純米 無濾過 しぼりたて生酒
IWCは1984(昭和59)年に設立された世界最大規模の酒類のコンペティションで、英ロンドンで毎年4月に開催される。2007(平成19)年にSAKE部門が設けられ、「純米酒」「純米吟醸酒」など10のカテゴリーに分かれ、その成績により「ゴールドメダル」「シルバーメダル」「ブロンズメダル」「大会推奨酒」のメダルを授与する。今年は4月14日~17日にSAKE部門の審査がロンドンで行われ、メダル受賞酒が決定した。
シルバーメダルを受賞したのは「北国街道 純米 無濾過(ろか)しぼりたて生酒」。今年は能登杜氏、地元の蔵人、女将(おかみ)、女将の長男の4人体制で酒造りを行った。昨年ユネスコ無形文化遺産に指定された「伝統的な酒造り技術」に基づき、「品温(もろみの温度)」「日本酒度」「酸度」「アミノ酸度」「アルコール度数」などのデータ管理を徹底したという。
女将の山路祐子さんは「できた新酒の生酒を一口飲んだとき、甘さがあるけど後味にすっきりしたキレがあり、その味に驚いた。店のみんなで『今年はおいしい酒ができた』と盛り上がった」と振り返る。「店やイベントで新酒のテイスティングを行うとお客さまの反応も良く、リピート購入する方も多かった」とも。
今年初めてIWCに挑戦し、同酒以外にも「なかどりしずくさけ」が「大会推奨酒」を受賞した。シルバーメダルを受賞した生酒の販売分は既に完売したが、一定数は古酒にするために冷蔵庫で保管しているという。7年後の同酒造の500周年の目玉として販売予定。同酒を火入れした「北國街道 純米吟醸しぼりたて生貯蔵酒」(720ミリリットル=1,870円)は現在も販売している。
山路さんは「自分がおいしいと思った酒が世界に通用したことがうれしい。私たちは小さな蔵で、少人数で造っているが、丁寧に造ればおいしい酒ができると実感した。お客さまの喜ぶ顔を見たくて酒造りをしていることにも改めて気づいた」と話す。
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