京都・北部で「タンクラ」 9蔵が蔵開き、年に一度の蔵見学も

  • 2025年5月27日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 酒蔵の蔵開きイベント「tantan kura around(タンタン・クラ・アラウンド、略称「タンクラ」)」が5月31日、京都北部の酒蔵で開催される。(京丹後経済新聞)

 木下酒造の蔵開きの様子。無料で甘酒などを振る舞った(提供=実行委員会)

 24日にも同様のイベントが開催され、木下酒造(京丹後市久美浜町)、熊野酒造(久美浜町)、谷口酒造(与謝野町)、与謝娘酒造(与謝野町)、ハクレイ酒造(宮津市)の5蔵が会場になった。31日には、白杉酒造(大宮町)、池田酒造(舞鶴市)、ハクレイ酒造(宮津市)、東和酒造(福知山市)、若宮酒造(綾部市)の5蔵が会場になる。イベントで会場となるのは全9蔵で、酒蔵見学や日本酒の飲み比べ、酒に合わせた地元食材を使った料理の提供など、それぞれの蔵元がさまざまな企画を行う。

 白杉酒造では、蔵見学のほかに日本酒を搾りたての状態で保管できる機械「ケグ」を使った酒の提供や裏山にある防空壕(ごう)の見学ツアーなども行う予定。

 イベント全体では、フォトコンテストとラインを活用したスタンプラリー「たんくらラリー」を6月8日まで開催。フォトコンテストに参加するには、「tantan kura around」のXかインスタグラムをフォローし、「#tankura2025」「@撮影場所の酒蔵名」を付けて投稿する。「大賞」1人と「各酒蔵賞」9人の計10人が入賞となる。スタンプラリーには1,000円以上の商品購入で参加できる。5蔵のスタンプでノベルティーグッズ、3蔵で非売品の日本酒のラベルを進呈する。

 同イベントは昨年まで開催されていた「天酒まつり」」の後継イベントで、以前は酒蔵以外の旅館や会社が企画運営を担ってきたが、今回は酒蔵が中心となって準備を進めてきた。実行委員長で白杉酒造の白杉悟さんは「長年やってきて、もっとこうしたいという意見が酒蔵からも出てきた。それも踏まえて、名前を一新して自分たちでやってみようということになった」と振り返る。ホームページ、チラシ、ポスターも全て参加する酒蔵の蔵人(くらびと)やスタッフが作ったという。「自分たちで作っているので、今まで以上にみんな真剣に取り組んでいる」とも。

 イベント名の「around(アラウンド)」には蔵開きをきっかけに、「丹後周辺の観光も楽しんでほしい」という思いを込めたという。白杉さんは「観光客はもちろん、地元の人にも来てもらいたい。丹後には蔵がたくさんあって、おいしいお酒がいっぱいあることを知ってもらえる機会になれば」と期待を込める。

 開催時間は10時~17時。入場無料。

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