経堂駅北口のイベント酒場「さばのゆ」(世田谷区経堂2)で5月18日、「広島酒の会」が開かれ、20人を以上の参加者が集まった。(経堂経済新聞)
「さばのゆ」での「広島酒の会」のワンシーン
同会は、広島県の魅力を発信する「ひろしまエバンジェリスト」の山根かおりさんが、同店をはじめ各地で不定期に開催しているもの。今回は初めて「馬上酒造」の村上和哉さんと「柄酒造」の柄総一郎さんの2人の杜氏が参加した。
山根さんは「さばのゆでの広島酒の会は8年目になるが、初めて杜氏に参加していただき、うれしい。杜氏の顔が浮かぶと、きっと参加者の印象にも残るのでは」と今回の意義を話す。
当日は、馬上酒造から「大号令 生もと千本錦(もと=酉へんに元)」「大号令 純米八反錦」など4種類、柄酒造からも「9代目於多福(おたふく)純米」「9代目於多福純米 protos.」など4種類、計8種類の酒が、同店特製の「おつまみ弁当」と共に提供された。
柄酒造の「protos(プロトス)」は素数を意味するギリシア語。ラベルに素数を描くだけでなく、アルコール度数13度、精米歩合71%など、酒造りも素数にこだわっている。柄さんは「今までは地元で飲まれるものだけを造ってきたが、新しい人にも興味をもってもらおうと造った酒」と紹介する。
「広島の酒を知ってもらおうと、同世代の杜氏2人で、こうして東京でPR活動をしている。とにかく広島のお酒を知ってもらえれば」と村上さん。
参加したライターの岡部敬史さんは「居酒屋で飲んでも『おいしい』で終わってしまうが、こうして杜氏の顔を見ながら味わうと、愛着も湧くし、また飲んでみたいと思う」と話していた。