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JR飯田線の臨時列車「秘境駅号」が5月31日・6月1日、飯田駅(飯田市)~豊橋駅(豊橋市)間で往復運行され、2日間で約500人の乗客が飯田線沿いの景観や秘境駅を楽しんだ。(飯田経済新聞)
秘境駅ランキング3位の小和田駅
秘境駅号はJR東海が運行する飯田線の秘境駅を巡る急行の臨時列車で、春は5往復を運行。停車する沿線各駅の市町村・観光関係者らが地元特産品の販売や観光PRなどを行いにぎわった。
秘境駅の名は鉄道ファンの牛山隆信さんが、秘境駅の「ランキング」を発表している。「秘境度」「雰囲気」「列車到達難易度」「外部到達難易度」「鉄道遺産指数」の5項目で、それぞれ20点満点。合計で100点満点中の点数で順位をつける。その秘境駅ランキング100位までに、飯田線では、3位の小和田駅(浜松市)、5位の田本駅(泰阜村)、6位金野駅(泰阜村)、10位の中井侍駅(天龍村)、13位の為栗(してぐり)駅(天龍村)、20位の千代駅(飯田市)、62位の伊那小沢駅(天龍村)、75位の相月駅(浜松市)の8駅がランクインしている。
乗客は車内で流れるユーモラスな各駅の紹介や周辺の観光案内を楽しんだ。為栗駅は「陸の孤島の秘境駅」、中井侍駅は「天空の茶畑の駅」と紹介する一方、物産展で秘境駅号をもてなした平岡駅を「天龍村の大都会」と紹介。電車とホームの間が空いている駅では「電車とホームの間が落とし穴のように広く開いている場所があります。足元をよく見てお降りください」などと乗客への配慮もユーモアたっぷりに紹介。各駅ではJRの職員らが手を振り歓迎したり、景観の見どころ、宇連川やS字鉄橋、天竜川沿いなどでは列車の速度を20キロに落として運行したりするなどして、乗客は沿線の魅力を存分に楽しんだ。
名古屋から訪れた夫婦は「交通手段使う電車とは違い、触れ合いやおもてなしがとても楽しかった」、浜松と東京から友人同士で訪れた女性たちは「小和田駅が良かった。秋の秘境駅号にも乗りたい」、岡崎から訪れた親子連れは「田本駅の景色が良かった。息子もはしゃいでいて、来て良かった」と、それぞれ旅の思い出を振り返る。
同イベントは秋も開催する予定。