市谷のDNPプラザ(新宿区市谷田町1)で現在、企画展「ライトアニメ~創れ!漫画の新次元~」が開催されている。(市ケ谷経済新聞)
「ライトアニメ~創れ!漫画の新次元~」展示の様子
ライトアニメは、大日本印刷が2022年から開発・展開する新しいアニメーション制作技術。漫画原稿から直接キャラクターや背景パーツなどの絵を切り出し、動きや音、色彩を加えることで、低コストかつ短期間でアニメ化を実現する。これにより、テレビアニメやSNS動画、教育用映像など、多様な分野でのコンテンツ展開ができるという。ライトアニメを題材とした展示は初めて。
展示では、DNPとイマジカインフォス(千代田区)が共同で取り組む「Animation ID(アニメーションアイディー)」プロジェクトのテレビアニメ作品をはじめ、絵本などのライトアニメ化事例なども上映する。大日本印刷の岩本尋さんは「最初は絵本をベースに絵を動かすことから始めた。試行錯誤を重ね、現在ではさらに細かな動きを表現できるようになった。コストや工数を抑えたライトアニメは、従来アニメ化が難しかった漫画作品にも光を当て、新しい切り口で価値提供できるアプローチ方法。マンガ以外にも、ライトアニメの活用シーンは幅広い」と期待を込める。
地下1階のシアタースペースでは、ライトアニメ作品をスクリーンで上映する「ライトアニメシアター」も実施。アニメ化された書籍の原作は、同施設1階にある外濠書店でも販売する。「より良い映像が作れるように、原作者、編集者、プロデューサー、監督、音響関係者、声優の皆さんと思いを込めてライトアニメ作品を作ってきた。漫画とアニメ、それぞれの魅力を体感しながら、新しい表現の可能性に触れてもらえたら」と来館を促す。
開館時間は10時~20時。日曜休館。入館無料。7月31日まで。