収集癖と偏愛ずくめの蚤(のみ)の市「東京蒐集(しゅうしゅう)第4会」が5月17日・18日、京王多摩川駅すぐの東京オーヴァル京王閣(調布市多摩川4)で開催される。(調布経済新聞)
「東京蒐集」過去の様子
昨年5月に第1回を開催した同イベント。フランスで買い付けたアンティークの店の経営経験を持ち、2013(平成25)年から全国各地で蚤の市を開いている梅原周也さんが手がける。コロナ禍の影響で海外に買い付けに行くことが難しくなり、日本に眠っているアンティークを掘り起こそうと企画。フランスの一部で人気の、古いカードや切手、ボタンなど、小さな紙製品や雑貨を中心に扱うコレクターたちが集まる蚤の市「パピエ」をイメージし、日本では見かけない「物への偏愛に満ちた癖強めの蚤の市」としてスタート。海外から買い付けに訪れてもらえるようなマルシェを目指す。
梅原さんは、同会場で開催されているイベント「パンと音楽とアンティーク」のアンティーク部門の責任者でもあり、イベントで訪れた際に会場のレトロ感に魅了され、自身のイベントの会場に選んだ。これまでは共催が中心だったが、今回は自身初の単独主催。「客は来てくれるだろうか」という不安の中迎えた初回の朝、オープンを待つ客が並んでいるのを見て、「涙が出た。感動した」と1年前を振り返る。
この1年間で3回開催し、「反響は確実に大きくなっている」と言い、今回も「イベントを面白がってくれている」という個性的な「蒐集家」約60人と飲食約10店が出店。古道具、古着、古書、民芸品、昭和時代のポスターや玩具、各国の蚤の市で集めた雑貨など、それぞれ好きなコレクションを携えた人々が集う。初回から出店している常連から初参加の店までが、個性豊かな商品をそろえる予定。
梅原さんは「普通とは一味違う蚤の市を楽しんでもらえたら。国内外の人々に、『ここに来れば必ず何かすてきな出合いがある』と思ってもらえるような場所にしていきたい」と話す。
開催時間は10時~16時30分。入場無料。