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皆野町で企画展「百の樹の刻字」 100種の端材に木の名前刻む

  • 2025年5月29日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 皆野町の「Mahora稲穂山」(皆野町皆野、TEL 0494-62-1688)森の美術館で現在、企画展示「百の樹の刻字」が開催されている。(秩父経済新聞)

 写真左が第一号「樫」

 秩父山里文化研究会の代表・関根武さんの作品展示を中心とした同展。20センチ四方の100種類の木の端材に「樫(カシ)」「欅(ケヤキ)」など、それぞれの木の名前を彫った作品展示が中心。2013(平成25)年から活動している「秩父山里文化研究会」の活動紹介や、会員による森にちなんだ作品展示などで構成する。

 関根さんは元県立高校教諭で、書道部の顧問も務めた書家。国内に自生する樹木の端材を集め、それぞれの樹木の名前を書にし、端材に写して彫り、色付けした作品を制作。その数は100種となった。同展では木の端材をチップにし、煮出して染めたハンカチ(秩父市荒川「風仁庵」の持永和子さんの作品)や、秩父地域内外で撮影された木々の写真パネルと共に展示する。

 2013(平成25)年に関根さんが地元秩父の渓流釣り仲間や木工作家らとともに設立した同会は、Mahora稲穂山をホームグラウンドにして里山の整備などの活動を行っていたメンバーが、山里の雑木林を維持できるような産物や遊びを開発することを目指して活動する。現在は雑木林の間伐を中心に、自然観察会やキノコ作りなどを行っている。

 会期中には、トークショー、和とじの製本体験、かご編み体験、キノコの駒打ち体験、チェーンソーアート実演なども行った。5月31日には同施設「森のホール」で、映画「山里は持続可能な世界だった」の上映会を開く。秩父を取材して製作された映画で、高度経済成長期以前の農山村の暮らしを記録した写真を手がかりに、鍛冶屋、炭焼き、養蚕、原木シイタケ栽培、伝統的林業、生活雑貨の制作など、当時のなりわいを継いだ人々を取材したドキュメンタリー。上映後には監督によるトークイベントも実施。6月1日には同園内をスタッフの解説付きで散策する「里山ガイドツアー」も行う。

 開催は6月2日まで。イベントの予約は同施設で受け付ける。

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