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開館30周年記念企画展「江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)と浮世絵のキセキ」が現在、千葉市美術館(千葉市中央区中央3)で開催されている。(千葉経済新聞)
展示の様子
江戸の吉原に生まれ、版元として活躍した蔦屋重三郎を起点に浮世絵の歴史をたどる同展。浮世絵の始祖で房州(現鋸南町)出身の菱川師宣、多色刷り錦絵を創始した鈴木春信、蔦屋と関わりの深かった喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、渓斎英泉、歌川広重などの作品を展示する。
展示は6章に分け、浮世絵の始まりから、吉原と遊女の日常や「版元蔦屋」が誕生した背景、蔦屋がプロデュースした作品、喜多川歌麿「当時三美人 富本豊ひな 難波屋きた 高しまひさ」、北尾政演「吉原傾城新美人合自筆鏡」などを年代ごとに紹介する。葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏(なみうら)」や歌川広重「名所江戸百景 亀戸天神境内」など同館のコレクション153点と参考資料、特別出品を合わせた169点を展示する。このほか、同館が所有する近世・近代の絵画を30年の展覧会の歩みと共に紹介する「日本美術とあゆむ−若冲、蕭白(そうはく)から新版画まで」も同時開催する。
同館学芸員の染谷美穂さんは「大河ドラマで取り上げられているので浮世絵が注目されている。蔦屋が活躍した黄金期だけでなく、蔦屋が没した後や海外へ発展していく流れの作品展示も時間をかけてみてもらえたら」と話す。
関連企画として、6月11日・28日の14時から1階多目的室で学芸員による同展のショートレクチャーを行う。
開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館(7月21日は開館)。観覧料は、一般=1,500円、大学生=1,000円(いずれも金曜・土曜の18時以降は半額)、高校生以下無料。7月21日まで。