「いけばな小原流」青森支部花展「初夏の花物語」が5月17日・18日、東奥日報新町ビル3階New’sホール(青森市新町)で開催された。(青森経済新聞)
花展会場
アジサイ、ライラック、カキツバタ、カラー、シャクヤクなど、初夏を代表する花々を生けた134点の作品を展示した同展。2日間で会場には850人の来場者が訪れた。
同支部の木下光石(悦子)支部長は「出展者それぞれが年に一度の花展のために、さまざまな花をそろえた。今年は大雪の影響で花の成長が遅かったが、山や庭で採ってきたり花屋で取り寄せたりと、工夫して作品を仕上げた」と振り返る。
青森市内から友人と訪れていた60代女性は「見たことのない珍しい花や美しい花器などを見て、さわやかな気持ちになった。きれいな花を見ていると心まできれいになるようだ」と話す。
花展の一環として行われた生け花体験会には、子どもから大人まで42人が参加。タンチョウアリウム、ガーベラ、ギボウシを使い、講師から花の向きや生け方の指導を受けた。参加者は初めてのいけばなに挑戦しながら、花と向き合う時間を楽しんだ。
木下支部長は「生け花を通して初夏の訪れを感じながら、伝統文化に親しんでいただく機会となった。来年はまた季節を変えて、来場者の皆さまに楽しんでもらえるような花展を開催したい」と話す。