「在宅で働けたら、育児と仕事は両立しやすくなる」と思う?【740人に聞いてみた】

  • 2025年5月21日
  • レタスクラブニュース
「在宅勤務で育児と仕事は両立しやすくなる」と思う人はどのくらいいる?【740人に聞いてみた】
「在宅勤務で育児と仕事は両立しやすくなる」と思う人はどのくらいいる?【740人に聞いてみた】 / shimi / PIXTA(ピクスタ)

近年の人手不足や、女性の活躍を推進する社会の流れもあり、企業も子育て中の社員が働きやすいよう、さまざまな支援を行なうようになってきました。それでも、「フルタイムで仕事をしながら育児するのはきつい」「決められた日時で働くのはムリ」と感じる人は少なくありません。では、勤務形態を変えてみるのはどうでしょうか。たとえば、自由度が高い「在宅勤務」という働き方もあります。

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研(運営:ビースタイル ホールディングス)』が、今年3~4月、「在宅勤務と育児との両立」をテーマに、746人にインターネット・アンケート調査を行いました。その結果を元に、「在宅勤務」という勤務形態について一緒に考えてみましょう!

調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
調査実施日:2025年3月20日(木)~2025年4月6日(日)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。

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「育児と仕事の両立は難しい」と感じている人が、なんと約9割!

 「育児と仕事の両立は難しい」と感じる人は、なんと約9割!
「育児と仕事の両立は難しい」と感じる人は、なんと約9割! / polkadot / PIXTA(ピクスタ)

まず、「育児と仕事の両立について、どのような印象をお持ちですか」という質問をしてみました。
すると、「とても難しい」と答えた方が45.4%、「どちらかと言えば難しい」と答えた方が43.2%で、育児と仕事の両立は「難しい」と思う方が、88.6%にものぼっていました! 「簡単」と答えた方は、「とても」「どちらかと言えば」を合わせてたった3.5%ですから、圧倒的多数の方が、育児と仕事の両立に難しさを感じていることがわかります。
「育児と仕事の両立について、どのような印象をお持ちですか」という質問に、育児と仕事の両立は「難しい」を答えた人88.6%
「育児と仕事の両立について、どのような印象をお持ちですか」という質問に、育児と仕事の両立は「難しい」を答えた人88.6% / 『しゅふJOB総研』


これを年代別に見ると、年代が下がるにつれて「とても難しい」と回答する比率が増えていきます。30代以下の若い方では、「とても難しい」が6割を超えているほどです。親が30代以下ということは、子どももまだまだ幼いことが多く、あれこれと手がかかるので、育児と仕事を両立させる難しさをより強く感じるのでしょう。
育児と仕事の両立について、年代別に比較すると、年代が下がるにつれて「とても難しい」と回答した比率が高くなり、30代以下では6割以上に。
育児と仕事の両立について、年代別に比較すると、年代が下がるにつれて「とても難しい」と回答した比率が高くなり、30代以下では6割以上に。 / 『しゅふJOB総研』


2025年4月から、育児・介護休業法が改正され、3歳未満の子どもを育てる人が在宅勤務を選択できるよう、会社が措置を講じることが努力義務になりました。
そこで、「在宅勤務しやすくなることで、育児や介護と仕事は両立しやすくなると思いますか」と尋ねてみました。すると、「育児については思う」と答えた人と、「育児も介護も思う」と答えた人を合わせ、「育児について思う(両立しやすくなる)」と答えた方は、57.0%でした。
在宅勤務で育児と仕事の両立はしやすくなると「思う」人は57.0%
在宅勤務で育児と仕事の両立はしやすくなると「思う」人は57.0% / 『しゅふJOB総研』


この結果を、先ほどの「育児と仕事の両立に対する印象別」で分類し、比較してみましょう。育児と仕事の両立は難しいと感じる方で、この質問に「育児について(両立しやすくなると)思う」と答えた方は、58.1%。育児との両立は簡単と感じる方でも、46.1%が「育児について(両立しやすくなると)思う」と答えています。つまり、現在、育児と仕事の両立についてどう感じていたとしても、在宅勤務ができるようになれば、育児はもっとラクになる、とみんなが思っているのです。
在宅勤務と両立について、育児との両立の印象別で比較すると、両立しやすくなると「思う」と答えた人の比率は「両立は難しい」と答えた人が最も高く、58.1%
在宅勤務と両立について、育児との両立の印象別で比較すると、両立しやすくなると「思う」と答えた人の比率は「両立は難しい」と答えた人が最も高く、58.1% / 『しゅふJOB総研』


実際、フリーコメントにもそうした声がたくさん挙がっていました。

・親に頼れない&旦那の仕事が遅いため、フルで出勤が体力的・精神的に厳しい。時短勤務や在宅勤務が増えれば、育児と仕事を両立しやすい(40代:今は働いていない)
・子どもの発熱時、たとえ正社員じゃなくても、なんだかんだ休みづらさはある。繁忙期や、人が足りない状況なんかを知っていると余計に、できたら休みたくないと現実思う。在宅がもっと幅広く選べる社会が身近にあるといい。もっというと、在宅&時短でなければ意味がない(30代:今は働いていない)
・私はそれで退職しました。本当に孤独で、少子化に貢献しているのに何で「すいません」ばかり言わなきゃいけないのって思いました(40代:SOHO/在宅ワーク)
・育児が一段落すると、次は、介護が待っており、結局トータルでずっと、時短や、在宅は必要。なので、在宅が容易に認められるのは有り難い(40代:パート/アルバイト)
・ただ今在宅勤務中です。企業側がリモートワークの整備を整えてくださっているため、とてもスムーズに研修や業務を行えています(40代:派遣社員)

しゅふ JOB総研 研究顧問 川上敬太郎さんは、こう言います。
「『在宅勤務しやすくなることで、育児や介護と仕事は両立しやすくなると思いますか』と尋ねると、育児について両立しやすくなると「思う」と回答した人は57.0%。育児と仕事との両立に対する印象別で比較したところ、「両立は難しい」と答えた人が最も高く、58.1%でした。
しかしながら、在宅勤務で両立しやすくなると思わない人も2割以上います。フリーコメントには、在宅勤務できると通勤に費やしていた時間を有効活用できるようになる、といったメリットの一方で、お子さんから目が離せるわけではないことや、時短勤務などとの組み合わせも必要である、と指摘する声などが寄せられました。育児と仕事との両立は難易度が高く、在宅勤務も含めて配偶者との協力や時短勤務など、家庭と職場それぞれでの対策を、最適な形で柔軟に組み合わせられるようにすることが大切だと考えます」

みなさんのなかにも、「子育て中は在宅で、時短勤務もできたらベストなのにな」と思う方が、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

現在、そうした働き方が難しい職場に勤務する方は、在宅で、フレキシブルに、短時間からできる仕事を探してみるのもありかもしれません。
在宅勤務には、通勤が不要で働く場所を自由に選べる、自分のペースで好きな時間に働ける、幼い子どもの育児とも両立しやすい、など、子育て世代にとって魅力的な点がいろいろあるからです。
在宅勤務には、好きな時間に働ける、育児とも両立しやすいなど、子育て世代にとって魅力的な点がいろいろある
在宅勤務には、好きな時間に働ける、育児とも両立しやすいなど、子育て世代にとって魅力的な点がいろいろある / shimi / PIXTA(ピクスタ)


子どもがいても働くことをあきらめず、自分らしい生き方をしたい。そう思うなら、あなたもアクションを起こしてみませんか?



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文=高梨奈々

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