完成したチャーハンは油をまとった米粒と卵が湯気を立てて輝いていた / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
仕事をがんばりすぎて、心の悲鳴を無視していた「僕」。気づいたら感情のない「おばけの姿」になっていた――。
涙が止まらず、体は動かない。そこでやっと限界を感じた「僕」は、休暇を取得。1週間、1ヶ月、半年…とゆっくりとした時間を過ごすうちに「僕」が気づいたこと。それはおいしいごはんを食べると、心がふっと軽くなるということ。
自分で作る毎日のごはんや、思い出の味、旅先の食事。おばけの姿になってしまった「僕」の心が、少しずつ回復していくまで…。
心と体がホッと温まるエピソードをお送りします。
※本記事はのもとしゅうへい著の書籍『おばけのおいしいひと休み』から一部抜粋・編集しました。
中華が奏でるおいしいリズム
やりたいことは何もなく一日の大半をぼんやりと過ごしている / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
昨日から何も食べてないこと忘れてた… / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
どうせなら何か具を入れて自分で作ってみようか / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
みんな生活しているんだなこの町で / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
レタスはひと口大にちぎっておく / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
せっかく作るなら味がいいに越したことはない / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
雰囲気を出して食べたい / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
なんだかとても懐かしい味がする… / (C)のもとしゅうへい/KADOKAWA
レタスチャーハン
材料(2人分)
・ごはん 250g
・レタス 80g
・卵 2個
・ごま油 大さじ1
・鶏がらスープの素 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
作り方
①ボウルに卵を割って溶きほぐす。レタスはひと口大にちぎっておく。
②中火で熱したフライパンにごま油を引き、卵を流し入れる。卵が固まりはじめたら茶碗1杯分のごはんを入れ、手早く炒める。
③鶏がらスープの素、しょうゆを入れ、全体に味が馴染んだらレタスを加える。さっと炒めてできあがり。
著=のもと しゅうへい/『おばけのおいしいひと休み』