臭いや黒ずみなどのトラブルを回避して下ろしたての状態を長持ちさせるコツをプロが伝授! / イラスト/髙栁浩太郎
下ろしたてのタオルって、ふんわり快適。でもだんだんかたくなるのはどうして?…とお悩みのみなさん!実は洗い方と干し方に原因があるのかも。いつもの方法を見直すだけで、ふわふわ感がずっと続くようになりますよ。意外と知らないタオルを長持ちさせる極意を、洗濯のプロが伝授してくれました。
洗濯ブラザーズ 茂木貴史さん:横浜と東京・世田谷でクリーニング店を営むかたわら、洗濯の楽しさを伝える活動をしている。国内外の有名アーティストの衣装クリーニングや、イベント、セミナー、講演も行ない、メディア出演も多数。著書に『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム) がある。 / 撮影/合田和弘
▶︎教えてくれたのは
洗濯ブラザーズ 茂木貴史さん
横浜と東京・世田谷でクリーニング店を営むかたわら、洗濯の楽しさを伝える活動をしている。国内外の有名アーティストの衣装クリーニングや、イベント、セミナー、講演も行ない、メディア出演も多数。著書に『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム) がある。
洗濯ブラザーズ流タオル長もちの極意五カ条
■その1:基本的に洗剤だけでOK
極意その1:洗うときは基本的に洗剤だけでOK / イラスト/髙栁浩太郎
「柔軟剤は衣類の繊維をコーティングして肌触りをよくしますが、タオルのパイルがコーティングされると、吸水性が落ちてしまう場合も。また柔軟剤の洗い残しがあると繊維をもろくし、けばが出たりかたくなったりする原因に」
■その2:タオルだけまとめて洗う
極意その2:タオルだけでまとめて洗う / イラスト/髙栁浩太郎
「パイルの抜けやけばだちを防ぐには、ほかの洗濯物と一緒に洗わないのがベター。タオルだけで洗うのがたいへんなときは、できるだけ汚れの少ないものと洗うことで、汚れ移りやニオイの防止につながります」
■その3:詰め込み過ぎずたっぷりの水で洗う
極意その3:詰め込み過ぎずたっぷりの水で洗う / イラスト/髙栁浩太郎
「洗濯機にギュウギュウに詰め込むと、汚れが落ちにくくなるだけでなく、タオルどうしがこすれてパイルが傷み、けば落ちしてしまいます。たっぷりの水の中で、タオルがよく動くように洗いましょう」
■その4:洗濯後、ぬれたまま放置しない
極意その4:洗濯後、ぬれたまま放置しない / イラスト/髙栁浩太郎
「タオルに限らず洗濯物をぬれたまま放置すると、ニオイ菌が発生しやすくなります。また脱水でパイルが潰れたまま表面が乾き、ふわふわ感を損ないます。洗濯が終わったら速やかに干すこと」
■その5:必ず陰干しする
極意その5:必ず陰干しすること / イラスト/髙栁浩太郎
「タオルがかたくなる原因の一つが、繊維の劣化です。太陽に当ててしっかり乾かしたい人もいると思いますが、繊維は紫外線によって傷むので、陰干ししましょう。カラカラに乾かし過ぎるのもNG」
良かれと思ってやっていたことが、実はタオルのふんわり感をそこなっていたとは…。「長持ちの極意」を意識して、ふわふわタオルで快適な毎日を過ごしたいですね。
撮影/合田和弘 イラスト/髙栁浩太郎 編集協力/鈴出智里
文/さいとうあずみ