「家が狭いから…」「子どもが散らかすから…」「収納が少ないから…」と、家にあふれる物にストレスを感じている人はいませんか?整理収納アドバイザーであり、ディスプレーのプロである能登屋英里さんが提案する『築50年52平米ものが多いのに片づいて見える家』には、これらのお悩みを解決する5つのルールが紹介されています。
能登屋さん流のルールに沿って家を見直せば、センスや広さがなくても、片づいて見える家にアップデートできるはず。そこで、本書にあるルールを1つずつを、全5回の連載で能登屋さんが紹介!今回はその2回目です。
能登屋英里さん
ビジュアルコンサルタント、整理収納アドバイザー。会社員時代、アパレルショップのディスプレーを担当し、ビジュアルのバランス感覚を養う。その後、海外暮らしを経験や帰国後の出産、育児、マンションをリノベーションを経て、整理収納の道へ。2023年12月に初の著書『築50年52平米ものが多いのに片づいて見える家』(KADOKAWA)が発売。5つのルールに分け、素敵な空間を彩る工夫、役立つ収納の考え方などを紹介。
【ルール】色を揃える
収納スペースが少ないわが家。インテリアが大好きで、出しっぱなしのものもいっぱいです。それでも片づいた印象があるのは「色」。コーナーごとに色を揃えることで、視覚的なスッキリ感を意識しています。
1.出しっぱなし家電は黒で統一
私は結構家電好き。毎日の家事に欠かせない家電は積極的に取り入れていますが、機能だけを重視してむやみにとりいれると、ごちゃっと生活感が出やすいのが、家電の注意ポイント。わが家のキッチンはフルオープンで、どこからも丸見え状態です。そこでわが家で決めているのは家電は黒」というルール。
色を統一することで、家電が並んでいてもすっきり見える効果があります。欲しい家電を見つけても黒がない場合は我慢! 黒の発売を粘って待ちます(笑)。そのくらい、家電は色がバラバラになったとたん、いっきにごちゃっとしてしまうものだと考えています。
2.人や場所別にせず全て同じ色のタオル
以前は、人別や場所別にタオルの家とサイズを分けて使っていました。いざ使うときに「これは夫のタオルで、私のはまだ洗濯乾燥中……」と、自分用のタオルを手に取るまでに、時間がかかったことも。タオルをしまうときも、これはキッチン用で、こっちは洗面用と、仕分ける作業が面倒だったんです。
そこで、同じサイズのタオルを全2色、5枚ずつに統一しました。入浴後に体を拭くタオルはダークグレーにして家族3人が共有。もう一色のライトグレーはキッチンと洗面の手拭きタオルとして共有にしました。出しっぱなしなので重ねるだけの収納にしても見た目が良く、使いやすく、暮らしやすくなりました。
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色を揃えるだけで、こんなにもすっきりおしゃれ、統一感のある見た目になるとは!ただ適当に置いたのではなく、あえて“見せる収納”にするルール。次に家電やタオルを新調するときは、ぜひ機能や使い勝手に加えて、“色が揃っているか”というポイントにも着目を。それだけで、きっとものの量が変わらなくても、すてきっぷりが上がるはずです!
撮影/木村文平 取材・文/田中理恵