メインのおかずには、肉や魚が必要!・・・とは限りません。リーズナブルで栄養価も高い豆腐があれば、食べごたえ充分で、家族も大満足のボリュームおかずが作れます。今回は、豆腐を「煮て」作る3つのレシピをご紹介します!
▶教えてくれたのは
本田明子さん
家庭料理家。基本を大切にした作りやすい料理が人気。豆腐はもめん派で、ほぼ毎日食べているほど大好きだそう。
まずは豆腐の簡単下ごしらえ
豆腐料理をよりおいしくする、下ごしらえの方法を伝授します!
水に「つけて」おいしさアップ
ボウルに水を張り、パックから豆腐を出して、さっとくぐらせて。このひと手間で、パックの水のくさみがとれておいしさがアップ。水けをきって料理に使って。
「豆腐の水きり」はバットの斜め置きで
今回のレシピは豆腐を煮るので不要ですが、水きりが必要なレシピのときは、豆腐をバットの端にのせ、高さ2~3cmの高低差をつけて斜めに置く。そのまま15~20分おき、たまった水を捨てるだけ。縁のある皿でもOK。
肉なしでも満足麻婆豆腐
麻婆界に衝撃! 香味野菜のおかげで風味満点のおいしさ!
【材料】(2人分)*1人分267kcal/塩分1.9g
・もめん豆腐・・・1丁
・えのきたけ・・・ 1袋(約100g)
・長ねぎのみじん切り・・・ 15cm分
・にんにくのみじん切り・・・ 小1片分
・しょうがのみじん切り・・・ 1/2かけ分
■合わせ調味料
└酒、みそ ・・・各大さじ1
└砂糖、しょうゆ ・・・各小さじ1
└豆板醤、粗びき黒こしょう・・・ 各小さじ1/2
└あれば粉ざんしょう・・・ 小さじ1/2
■水溶き片栗粉
└片栗粉、水・・・ 各小さじ2
ごま油
【作り方】
1. 豆腐は水けを拭いて2cm角に切り、えのきたけは2cm長さに切る。
2. フライパンにごま油大さじ1と1/2とねぎ、にんにく、しょうがを入れて中火で熱し、香りが立つまで炒める。合わせ調味料を加え、弱火で約5分、油と調味料が充分になじむまで炒める。
3. 中火にし、1を加えて炒める。水1カップを加え、時々混ぜながら4~5分煮たら、水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつける。
きのこ入りキムチ豆腐
淡泊な豆腐にキムチのうまみと辛みがしみっしみ!
【作り方】
もめん豆腐は横半分に切ってから縦4等分に切る。エリンギは長さを半分に切って裂く。フライパンに酒、洋風スープの素、しょうゆ、水を入れて火にかけ、煮立ったら豆腐とエリンギを加えて中火で煮る。豆腐の上にキムチをのせ、ふたをしてさらに煮たら火を止め、ごま油を回し入れる。器に盛って白すりごまをふる。
豆腐のかにかまあんかけ
だしがきいた煮汁と、ふるふるあつあつの豆腐が絶品!
【作り方】
絹ごし豆腐は縦横半分に切り、かにかまぼこは短く切ってほぐす。鍋にだし汁、酒、みりん、塩、しょうゆを入れて煮立てる。豆腐を加え、ごく弱火で3分煮て、豆腐を器に盛る。煮汁を再び中火で煮立て、水溶き片栗粉とかにかまぼこを加えてとろみをつける。豆腐にかけ、おろししょうがと、すだちを薄い輪切りにして添える。
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材料には豆腐の種類を記していますが、好みのものでもおいしく作れます。煮汁の味がしこんだ豆腐のおいしさは格別! どんどんごはんがすすむので、食欲の秋に向けて、ぜひマスターしておきたいレシピです!
レシピ考案/本田明子 撮影/難波雄史 スタイリング/なかざわひろ美 栄養計算/スタジオ食 編集協力/渡辺ゆき
※豆腐は1丁=350gとしています。
文=高梨奈々